IoTが引き起こす問題 責任を負うのは誰

2017年9月1日 11:23

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記事提供元:スラド

taraiok曰く、 周辺機器や産業機器をインターネットに接続するのは簡単だ。しかし、こうしたIoTデバイスが引き起こす問題に誰が責任を負うのか。デンマークの研究者は、「The Internet of Hackable Things(PDF)」と題された調査書を公開した。この調査書ではIoT機器の抱えるユーザーインタフェースのクロスサイトスクリプティングや一部証明書の脆弱性、パスワード解析ソフトで70%の機器がパスワードを簡単に解析されてしまう、多くの機器が暗号化されていないネットワークを使用していることなどを指摘している(NETWORKWORLDSlashdot)。

 デバイスメーカー側にも責任の一端があると指摘する。開発段階からセキュリティのことを考慮している組織は48%。デバイスのリモートアップデートを提供している企業は49%。IoTのセキュリティ専門家を雇う企業は20%ほどしかいない。またセキュリティ研究者にデバイスの脆弱性を特定する企業は35%しかいない。

 著者らは、IoTのセキュリティ問題は技術的なものよりも文化的な側面が大きいとし、人間の理解とアルゴリズムを統合することが解決策に繋がるとしている。セキュリティを一つの課題として扱うのではなく、IoT製品の開発ライフサイクル全体を通してセキュリティを考慮することが必要だとしている。

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