21日の中国本土市場概況:上海総合0.6%高と3日続伸、中国聯通がストップ高

2017年8月21日 17:14

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記事提供元:フィスコ

*17:14JST 21日の中国本土市場概況:上海総合0.6%高と3日続伸、中国聯通がストップ高
週明け21日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比18.18ポイント(0.56%)高の3286.91ポイントと3日続伸した。上海A株指数も上昇し、19.05ポイント(0.56%)高の3442.27ポイントで取引を終えている。

「国有企業改革」の進展期待が強まる流れ。3大通信グループの一角、中国聯合網絡通信集団(聯通集団)が予定する「混合所有制改革」の進ちょくが手がかりとなっている。聯通集団傘下の中国聯通(600050/SH)が同改革の一環として行う第三者割当増資に関し、発行規模や発行価格が増資規定に抵触するとの指摘が上がっていたが、中国証券監督管理委員会が20日付で特別に認可した。中国聯通株は取引を再開し、寄り付きからストップ高に張り付いている。

中央企業(中央政府に直属する国有企業)傘下の銘柄群では、中糧集団公司(コフコ)傘下の中糧屯河(600737/SH)と中粮生化(000930/SZ)がそれぞれ4.2%高、4.6%高、中国旅遊集団公司傘下の中国国旅(601888/SH)が1.2%高と上げが目立った。

非鉄や鉄鋼など素材セクターも急伸。中国アルミ(601600/SH)が7.5%高、宝山鋼鉄(600019/SH)が4.0%高で引けた。商品市況高を好感。この日の上海商品取引所では、主要産品が軒並み上昇し、鉄筋やアルミなどは年初来の高値を更新して推移した。不動産株やITハイテク関連株も高い。自動車株、消費関連株、エネルギー関連株、証券株なども上昇した。

一方、外貨建てB株相場はまちまち。上海B株指数が1.53ポイント(0.45%)高の339.07ポイント、深センB株指数が2.52ポイント(0.22%)安の1168.37ポイントで終了した。

【亜州IR】《CS》

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