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紙やプラスチックに代わる新素材「ライメックス」、東京都が試験導入
LIMEX(ライメックス)。(画像:TBM発表資料より)[写真拡大]
TBMは、同社が開発した、石灰石を主原料とするプラスチックや紙の代替となる新素材LIMEX(ライメックス)が、東京都トライアル発注制度認定商品に選ばれたと発表した。
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東京都トライアル発注認定とは、都内の中小企業による、優れた新商品や新サービスなどの普及を支援するために、東京都がそれらを認定、PRを行ったり、試験的購入を行って評価を行う制度のことだ。
今回の認定期間は2020年3月31日までで、その間、東京都の機関は、LIMEXで作られた名刺、メニュー表、ポスター、マップ、容器類などを、競争入札によらず、随意で契約することができる。
LIMEXは石灰石を材料として、紙やプラスチックの代替となる、エコノミーかつエコロジーな、TBMの言うところによれば「革命的な」新素材であるという。2014年に日本国内での特許を取得、現在、欧米など世界43の国で特許を取得もしくは申請中。宮城県に工場が作られており、現在の生産力は年間6,000トン。
通常、紙を作るには、1トンあたりで樹木が20本、水が100トン要る。LIMEXは、木も水も使用しない。石灰石を0.6~0.8トンと、ポリオレフィン(ポリマー)0.2~0.4トンを材料として、1トンのLIMEXを生産することができる。石油由来樹脂は、まったく要らないわけではないがその100%が石油由来樹脂であるプラスチックを作るのに比べると大きく使用量を削減することができる。
ちなみに石灰石であるが、価格は安いし、日本国内での100%自給が可能であり、また日本以外でも豊富な埋蔵量があるため、その資源量はほぼ無尽蔵に近いという。
LIMEXは耐水性が高く、浴室や水回り、水中などでも利用できる上、経年劣化を起こしにくく、半永久的なリサイクルが可能である。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る)
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