アウディ、DRL全車標準装備化 デイランニングライトで「魔の時間帯」事故が減る?

2017年8月16日 07:13

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 アウディジャパンは、8月以降出荷する全モデルに「デイタイムランニングライト(DRL)」を標準装備すると発表した。DRLを全車標準装備とするのは日本で初めてのことである。新たに全車標準装備となるDRLはLEDを採用して、消費電力を抑え、常時点灯でも燃費に影響しないよう配慮している。

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■ボディカラーによって視認性が格段に違う

 車のボディカラーのブラックは精悍な感じがして、若い人には人気だ。メーカーも特別色として販売することも多く、中古車の買い取り価格も高いことでさらに需要が多いのが現実である。

 しかしブラックやダークカラーの濃色は、ホワイトやイエローよりも倍近く視認性が悪くなることが実験で分かっている。明るい色(特にイエロー)は実際の距離より近くに見えることから、対向車や歩行者などは察知するのが早くなる。そのため事故率も低いと思われる。

 DRLの普及により昼間点灯が常識となれば、濃色のボディカラーでも事故率は軽減されるはずだ。

■ヘッドライト昼間点灯で事故率激減

 オートバイのヘッドライト昼間点灯はすでに義務化されているが、ある観光都市では、タクシーやバスは昼間でもヘッドライトを点灯することを励行している。たしかにその街に行くと(くねくねと細い道が多いのだが)、昼間でも点灯している車を多く見かける。タクシーの運転手に聞いたところによると、その会社の事故率が7%も減少したと言う。かなりの減少に驚いた次第だが、それだけ視認性を良くするということが事故防止に役立つという証明でもある。

 特に、薄暮の事故については「魔の時間帯」といって、日が沈む薄暮のころ(16~18時)、特に秋から冬にかけて事故が多くなることをいう。JAFなどがヘッドライトの早めの点灯を呼びかけてはいるが、なかなか実行されていないのが現実だ。しかし、DRLの普及でそれも軽減する可能性がある。

■乗用車のDRLの点灯は義務化すべし

 日本での昼間点灯の義務化は遅れている。スウェーデンでは1977年、カナダでは1990年、EUでは2011年から義務化され、アメリカでも1995年から普及が進んでいる。

 一方、日本では、昼間点灯していると消し忘れと思われて対向車からパッシングされることもある。しかし、そろそろ常識を変える時ではなかろうか。例えば、先述の観光都市の事故率減少7%を、単純に全国の年間事故件数53万件ほどにあてはめて計算してみても、その効果は大きいとわかる。国土交通省は2016年に、車両の保安基準の一部改正を実施して新たな基準を設け、やっとDRLの装着が認められるようになったところである。

 ヘッドライト点灯は運転者が見やすくなるためだけに点灯しているわけではない。対向車や歩行者などの視認性を高め、事故を減らすために点灯するのである。暗いトンネルに入っても点灯しないなど言語道断。薄暮時間だけでなく、曇雨天の時にも積極的に点灯すべきである。

 情けないことだが、DRLの普及でファッション性が高くなれば、点灯率も上がるのだろうか。義務化が急がれる。(kenzoogata)

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