親にとっても重大!?夏休みの宿題事情

2017年8月6日 22:35

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記事提供元:エコノミックニュース

ベネッセコーポレーションは夏休みの宿題をテーマに、小学生の子をもつ保護者にアンケートを実施。自由研究や感想文・作文などで2割以上の親がサポートしているという結果となった。時間の使い方や子どものモチベーションアップなどを工夫しながら、親の負担を減らしつつ、子どもの考える力を育てていくのが望ましい。

ベネッセコーポレーションは夏休みの宿題をテーマに、小学生の子をもつ保護者にアンケートを実施。自由研究や感想文・作文などで2割以上の親がサポートしているという結果となった。時間の使い方や子どものモチベーションアップなどを工夫しながら、親の負担を減らしつつ、子どもの考える力を育てていくのが望ましい。[写真拡大]

 ベネッセコーポレーション<9783>では、夏休みの宿題にどれだけ親が関与し、どのようにサポートしているのかを把握するために、小学生の子どもをもつ保護者720人を対象とした夏休みの宿題に関するアンケートを実施。約2割の保護者が全ての宿題をサポートしたという状況が明らかになった。他にも、取り込ませるのが難しい宿題として読書感想文や自由研究などがあがり、この2つに関しては特に親のサポート率が高いとされている。

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 作文や研究などは、「考える力」が必要とされる宿題のため、子どもが親を頼りやすい宿題であるといえるだろう。助言を求められた時だけサポートするという保護者も多かったが、やはり最後まで一緒に制作するという保護者の割合が2割を超えているのは気になるところだ。

 子どもは学校が休みになり気分的にも嬉しくて楽しい時期ではあるが、保護者にとっては仕事や家事などいつも通りの日常に加えての作業になるので負担は多くなる。兄弟のいる家庭では尚更だ。こういった状況で少しでも保護者の負担を軽くするためには、子どもの計画性と自主性を育むことが必要になってくるだろう。

 まず計画性だが、夏休みは長いからといって苦手な宿題を後回しにすればするほど後で親がその尻拭いをするというケースが多々ある。苦手なものこそ早めに取り組むませることで、保護者のサポートも最低限で済みそうだ。何より時間に余裕をもって取り組むことで、子ども自身が研究や作文のテーマを自分で考えやすくなり「考える力」を養うこともできる。

 自主性に関しては、子どもの性格をそれぞれの親がきちんと把握し、自分の興味のあることやテーマを選ぶことによって、子どもの苦手意識を少しでも減らし子ども自身の力で宿題を終わらせるよう、子どものモチベーションをうまくコントロールすることも必要ではないだろうか。

 共働きの世帯が増え、核家族化も進む現代では、夏休みの過ごし方・家族の在り方も変化を求められる。子どもの力を信じて、親にとっても子どもにとっても有意義な夏休みにしたいものだ。(編集担当:久保田雄城)

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