Windows 10の一般リリースから2年、シェアの停滞続く

2017年8月5日 22:08

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記事提供元:スラド

Windows 10の 一般リリースから2年、無償アップグレードキャンペーン終了から1年が経過した。Net ApplicationsのデスクトップOSシェアデータによると、1年目は好調にシェアを伸ばしていたWindows 10だが、キャンペーン終了後は停滞が続いているようだ(Desktop Top Operating System Versions Share TrendDesktop Operating System Market ShareDesktop Top Operating System Share Trend)。

7月のWindows 10のシェアは前月から0.83ポイント増の27.63%となった。しかし、2016年7月のシェアは21.13%であり、この1年間では6.50ポイント増にとどまる。一方、Windows 7のシェアはWindows 10のリリースから1年で13.72ポイント減少したが、この1年では1.90ポイント増加。7月分では前月から0.13ポイント減少して48.91%となったものの、最近1年間で4番目に高いシェアとなっている。

このほか、この2年間で大きく減少したのはWindows 8.1(6.63ポイント減)とWindows XP(5.62ポイント減)で、いずれもほぼ半減している。Windows 10以外で2年間を通じて増加したのはLinux(0.85ポイント増)のみ。Linuxは7月に前月から0.17ポイント増加して2.53%となり、過去最高値を更新した。Mac OSは2015年7月~2016年7月に0.20ポイント増加したが、2016年7月~2017年7月には1.85ポイント減、2年間では1.65ポイント減となった。
StatCounterの7月分データではWindows 10が31.2%となり、Windows 7(38.62%)との差を若干縮めた。しかし、23.17ポイント増加した1年目と比べ、2年目は7.67ポイント増にとどまる。同時期のWindows 7はそれぞれ13.97ポイント減/2.05ポイント減であり、差は縮まりにくくなっているようだ。このほか、2年間で大きく減少したのはWindows 8.1(9.12ポイント減)とWindows XP(5.83ポイント減)で、OS Xは増加(2.72ポイント増)している。Linuxは最近1年間に0.25ポイント増加しており、7月のシェアは過去最高の1.79%となっている。

StatCounterのデータを国や地域別にみると、キルギスカンボジアエクアドルなど6か国・地域でWindows 10が1位に上昇し、クロアチアなど4か国・地域で2位に後退した。なお、カンボジアでは前月まで12.5ポイントあったWindows 7との差をWindows 10が逆転している。カンボジアの日毎のデータをみると、Windows 10のシェアが最大で60%を超えるピークが7月に入って繰り返されており、継続的な増加ではない可能性もある。また、キルギスでも5月下旬から日毎の変動が大きくなっているようだ。日本ではWindows 10が0.72ポイント増の37.59%となり、0.24ポイント減で31.47%のWindows 7との差を0.96ポイント広げている。前月増加していたOS Xは0.54ポイント減の16.17%となった。

SteamではWindows 10 64 bitが0.74ポイント減の49.59%となり、再び50%を割った。32ビット版のWindows 10は変動なしで、Windows 10全体では50.49%となっている。Windows 7 64 bitは0.86ポイント増の32.91%で、Windows 7全体では36.99%(0.85ポイント減)となった。OSX(3.06%)とLinux(0.74%)が微増しており、Windows全体では0.12ポイント減の96.12%となっている。 

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