【注目銘柄】栄研化学は上場来高値更新、18年3月期第1四半期進捗率高水準で通期予想に増額余地

2017年8月2日 12:01

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

 臨床検査薬の大手で、便潜血検査用試薬(OC)が高シェアである栄研化学<4549>(東1)の18年3月期第1四半期は増収増益だった。進捗率が高水準で通期予想に増額余地がありそうだ。株価は上場来高値更新の展開だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■18年3月期第1四半期の進捗率高水準で通期予想に増額余地

 18年3月期第1四半期(4月~6月)連結業績は売上高前年同期比5.6%増の87億20百万円、営業利益が4.7%増の11億11百万円、経常利益が5.7%増の11億31百万円、純利益が6.0%増の8億21百万円だった。

 国内は便潜血検査用試薬・装置の売上が順調に推移し、微生物検査用試薬で迅速検査キット(イノムキャッチシリーズ)の売上が伸長した。海外は便潜血検査用試薬・装置およびシスメック社向け尿検査用試薬・装置の売上が大幅伸長した。

 通期の連結業績予想は売上高が17年3月期比7.7%増の358億40百万円、営業利益が22.8%減の30億70百万円、経常利益が25.3%減の30億70百万円、純利益が25.3%減の21億80百万円としている。

 集中的な研究開発投資等の一時的費用増加で減益予想としている。ただし通期会社予想に対する第1四半期の進捗率は売上高が24.3%、営業利益が36.2%、経常利益が36.8%、純利益が37.7%と高水準である。通期会社予想に増額余地がありそうだ。

■株価は上場来高値更新、好業績評価して上値試す

 株価は上場来高値更新の展開で、7月27日には3955円まで上伸した。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドである。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【新規上場(IPO)銘柄】アセンテックはVDIイノベーションセンターの来場者10,000名突破、通期業績予想の上振れが濃厚(2017/06/14)
【業績でみる株価】弁護士ドットコムは目先的な過熱感解消して再動意の可能性、18年3月期も大幅増収増益予想(2017/06/12)
【新規上場(IPO)銘柄】ビーブレイクシステムズの初値は公開価格の4.61倍と高人気、ERP導入市場の更なる拡大が見込まれる(2017/06/19)
【VR・AR関連銘柄特集】市場動向や関連銘柄を探る(2017/06/12)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事