無線信号使い人の感情を推定するデバイス、MITの研究者らが開発

2017年7月29日 12:05

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記事提供元:スラド

 MITの研究者らが、無線信号を用いて「人の感情」を推定するデバイス「EQ-Radio」を開発しているそうだ(MIT NewsThe Next WebTHE BRIDGE)。

 このデバイスは呼吸リズムや心拍を測定することで対象の状況を推定するというもの。興奮している、幸せである、怒っている、悲しんでいる、といった状況を87%の精度で測定できるそうだ。

 こういった技術は以前から開発されていたが、EQ-Radioが特徴的なのは無線信号を利用し、特別なセンサーなしに測定を行える点だ。人体に向けて無線信号を発射し、人体に当たって反射してくる信号を測定。そのデータを機械学習を使用して処理することで喜怒哀楽などの感情を診断できるという。また、この技術は顔認識を利用した感情検出技術よりも大幅に精度が高いことが確認できているとのこと。

 特別なセンサーが不要ということで、将来的にはさまざまなデバイスに埋め込める可能性があり、スマート家電などでの利用も期待されているようだ。

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