「AIは人類を滅ぼす脅威となるか」、ビリオネアの意見対立

2017年7月28日 21:02

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記事提供元:スラド

danceman曰く、 Tesla Motorsのイーロン・マスクCEOは人工知能の進化を「悪魔の召喚」になぞらえており、その脅威を認識すべきであると度々警告し続けてきている。今月中旬に行われた米州知事集会でも、人工知能がいずれ人類を殺戮する可能性を認識し、手遅れになる前にAI規制を設けるなどの積極的な対策を講じる必要があると訴えていた。これに対してFacebookのマーク・ザッカーバーグCEOが異なる見解を示したことから、AIを巡るビリオネアの意見の対立が注目を集めている(The Verge)。

 マーク・ザッカーバーグCEOは、人類に対する人工知能の脅威は「限定的」であるとし、楽観的な見方を示している。Facebookのライブ動画配信では自宅の庭で肉をグリルしながらユーザーからのAIの質問に答えていたが、未来テクノロジーを巡る恐怖を煽るような主張にうんざりしている様子が伺える。

 ザッカーバーグ氏は、テクノロジーは使い方次第で人類にとって良くも悪くもなれるものと考えているようだ。何をどのように、何のために開発するのかについて慎重になる必要があるとしつつも、「AI開発のプロセスを遅らせるような議論を展開する人達」を「疑わしい」と感じているようで、「理解しかねる」と述べている。

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