ユーロ週間見通し:下げ渋りか、金融緩和策早期縮小への期待継続

2017年7月22日 15:02

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記事提供元:フィスコ


*15:02JST ユーロ週間見通し:下げ渋りか、金融緩和策早期縮小への期待継続
■上昇、ECB金融緩和策縮小への思惑広がる

先週のユーロ・ドルは堅調推移。欧州中央銀行(ECB)理事会では政策金利やフォワードガイダンスを据え置きとしたが、ドラギ総裁が今秋には金融緩和の縮小計画を発表する可能性を示唆したため、ユーロ買いになった。トランプ米政権への先行き懸念の高まりや年内の米追加利上げ観測の後退もユーロ買い材料となった。取引レンジ:1.1435ドル-1.1683ドル。

■下げ渋りか、欧州経済堅調なら早期利上げの思惑も

今週のユーロ・ドルは下げ渋りか。欧州中銀(ECB)のドラギ総裁が資産買い入れプログラムの変更を秋にも協議する方針を示し、早期引き締め期待からユーロ買いが続きそうだ。また、トランプ政策への不安もユーロ押し上げ要因に。ただ、米経済指標から連邦準備制度理事会(FRB)による年内利上げ期待が高まれば、ドル買戻しの可能性はあろう。

予想レンジ:1.1550ドル−1.1750ドル

■強含み、リスク選好のユーロ買い広がる

先週のユーロ・円は強含み。欧州中央銀行(ECB)理事会では政策金利やフォワードガイダンスを据え置きとしたが、ドラギ総裁が今秋には金融緩和の縮小計画を発表する可能性を示唆したため、ユーロ買いになった。一方、トランプ米政権への先行き懸念の高まりなどからリスク回避ムードが広がり、円買いも観測された。取引レンジ:128円51銭-130円51銭。

■下げ渋りか、金融緩和策早期縮小への期待継続

今週のユーロ・円は下げ渋りか。欧州中銀(ECB)のドラギ総裁が資産買い入れプログラムの変更を秋にも協議する意向を表明。24日発表のユーロ圏7月製造業PMIなど経済指標が堅調な内容だった場合、ECBによる早期引き締め期待が高まり、ユーロ買いは継続する可能性がある。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・24日:7月マークイット製造業PMI(予想:57.2、6月:57.4)
・24日:7月マークイットサービス業PMI(予想:55.5、6月:55.4)

予想レンジ:128円00銭-131円00銭《FA》

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