NASAによる火星の有人探査、実現時期はまだ未定

2017年7月19日 15:37

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記事提供元:スラド

taraiok曰く、 NASAは以前から火星への有人探査を計画しているものの、進捗状況は悪く、実際いつ実現するかは不明瞭だという(Ars TechnicaSlashdot)。

 現在NASAが進めているJourney to Marsプロジェクトでは、人間を2030年代に送り込むスケジュールで進められている。しかし、7月10~12日に開催されたAIAA Propulsion and Energy Forumでの「いつ火星の地表に人類が到達できるか」という質問に対し、NASAの有人飛行探査関連の開発を統括するWilliam H. Gerstenmaier氏は「私は火星の有人着陸の日時を言及できない。私たちの予算のレベルでは火星に到達するシステムを用意できない」と発言している。

 SLSロケットとオリオン宇宙船の建造費が高騰しており、火星の地表で活動するための車両などの設計にはまったく手がつけられていない状態であるのが現実だという。

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