【注目銘柄】KeePer技研は自律調整一巡して上値試す、17年6月期大幅増益予想で18年6月期も収益拡大期待

2017年7月10日 16:01

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

 KeePer技研<6036>(東1)に注目したい。カーコーティング材料の製造卸(キーパー製品等関連事業)およびサービス店舗運営(キーパーラボ運営事業)を展開している。キーパーラボ運営事業の既存店売上が堅調に推移して17年6月期大幅増益予想である。18年6月期も収益拡大が期待される。株価は急伸した6月の上場来高値から一旦反落したが、自律調整が一巡し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■17年6月期大幅増益予想、18年6月期も収益拡大期待

 17年6月期の非連結業績予想(6月13日に売上高を減額、利益を増額修正)は売上高が16年6月期比5.4%増の69億40百万円、営業利益が同23.0%増の10億円、経常利益が同23.0%増の10億円、純利益が同10.8%増の5億85百万円としている。配当予想(6月13日に増額修正)は同5円増配の年間17円(期末一括)としている。

 キーパー製品等関連事業では売上高が計画を下回ったが、粗利益率の高い製品の売上が好調に推移して売上総利益が増加したようだ。キーパーラボ運営事業では既存店売上が堅調に推移し、新店も好調な立ち上がりとなり、売上高・売上総利益とも計画を上回ったようだ。また当初予定していたTVCMの未実行も寄与して計画超の大幅増益となったようだ。

 キーパーラボ運営事業の月次推移(直営店の速報値)によると、17年6月の全店売上は前年比117.7%、既存店売上は104.0%だった。既存店売上は16年10月から9カ月連続前年比プラスである。なお16年7月~17年6月累計では全店売上が117.1%、既存店売上が107.3%となった。既存店売上が堅調に推移して18年6月期も収益拡大が期待される。

■株価は自律調整一巡して上値試す

 株価(17年7月1日付で株式2分割)は急伸した6月の上場来高値1550円から、利益確定売りや6月期末の配当権利落ちなどで一旦反落したが、1200円台で下げ渋る動きだ。週足チャートで見ると13週移動平均線が接近して目先的な過熱感が解消した。自律調整が一巡し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【注目銘柄】シーズ・ホールディングスは上場来高値更新の展開、17年7月期第3四半期累計大幅増収増益で通期も好業績期待(2017/06/14)
【業績でみる株価】ロックフィールドは01年来の高値圏、既存店売上堅調で18年4月期も増収増益予想(2017/06/15)
【注目銘柄】正栄食品工業は17年10月期利益予想を増額修正、さらに再増額の可能性(2017/06/14)
【業績でみる株価】神戸物産は年初来高値更新して15年の上場来高値目指す、17年10月期利益予想を増額修正(2017/06/16)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事