7日の中国本土市場概況:上海総合0.2%高と3日続伸、素材株の上げ目立つ

2017年7月7日 17:06

印刷

記事提供元:フィスコ

*17:06JST 7日の中国本土市場概況:上海総合0.2%高と3日続伸、素材株の上げ目立つ
7日の中国本土市場は小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比5.51ポイント(0.17%)高の3217.96ポイントと3日続伸した。約2カ月半ぶりの高値水準を連日で切り上げている。上海A株指数も上昇し、5.78ポイント(0.17%)高の3370.10ポイントで取引を終えた。

市況高の思惑が強まる流れ。中国のセメントメーカー20社がこのほど、協調値上げの実施を発表した。レアアースについては、当局が違法採掘などの取り締まりを強化する方針を発表。製品の上がりが期待された。「供給サイド改革」の進ちょくが伝わるなか、燃料炭や鉄鋼などの価格上昇も鮮明化している。戻り待ちの売り圧力などで指数は小安く推移していたが、終盤に入り買いの勢いを強めた。

素材関連株が急伸。レアアース株では、北方稀土集団(600111/SH) がストップ高、内蒙古包鋼(600010/SH)が3.9%高、セメント株では、安徽海螺セメント(600585/SH)が3.1%高と値を上げた。鉄鋼株や非鉄株、石炭株なども上げが目立っている。

不動産株も高い。金地集団(600383/SH)が7.1%上昇した。不動産業界を巡っては、足元の販売堅調を報告する企業が相次いでいる。自動車株や海運株などもしっかり。ITハイテク関連株、軍需関連株、インフラ関連株の一角なども物色された。

外貨建てB株相場も値上がり。上海B株指数が0.50ポイント(0.15%)高の330.74ポイント、深センB株指数が2.30ポイント(0.20%)高の1156.63ポイントで終了した。

【亜州IR】《CS》

関連記事