今週の【マザーズ市場】6月26日~30日『前週末から反発も、けん引役の人気株に利益確定売りに押される』

2017年7月2日 15:07

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記事提供元:フィスコ


*15:07JST 今週の【マザーズ市場】6月26日~30日『前週末から反発も、けん引役の人気株に利益確定売りに押される』
【大幅反発、人気株中心に反発狙いの買い】26日(月)

■概況■1202.40、+26.80
26日(月)のマザーズ市場では、人気のテーマ株や材料株を中心に前週末の株価急落を受けた反発狙いの買いが入った。東証1部市場の売買が低調となり、日経平均もこう着感が強かったことから、値幅取り狙いの物色がマザーズ銘柄などの中小型株に向かいやすかった面もある。なお、マザーズ指数は大幅反発、売買代金は概算で1291.88億円。騰落数は、値上がり176銘柄、値下がり55銘柄、変わらず6銘柄となった。

◆注目銘柄◆
仮想通貨関連のREMIX<3825>やゲーム株のサイバーS<3810>がストップ高まで買われ、モブキャス<3664>や中村超硬<6166>なども10%超上昇した。MRT<6034>は一部報道を受けて遠隔診療関連として物色が向かい、2割強の大幅高となった。その他売買代金上位では、アカツキ<3932>、SOSEI<4565>、ミクシィ<2121>、ドリコム<3793>、インフォテリ<3853>などが上昇した。一方、アンジェス<4563>やサイバーダイン<7779>などが下落。また、前週上昇が目立ったUMN<4585>やシリコンスタ<3907>は利益確定売りが広がり、マザーズ下落率上位に並んだ。

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【反落、ミクシィなど軟調】27日(火)

■概況■1197.71、-4.69
27日(火)のマザーズ市場では、前日に急反発した銘柄などが利益確定売りに押された。時価総額上位のミクシィ<2121>やSOSEI<4565>が弱い値動きとなり、マザーズ指数を下押ししたことも投資家心理に影響したようだ。ただ、足元調整していたり動意に乏しかったゲーム株や材料株の一角に物色が向かった。なお、マザーズ指数は反落、売買代金は概算で1604.57億円。騰落数は、値上がり130銘柄、値下がり102銘柄、変わらず5銘柄となった。

◆注目銘柄◆
ミクシィやSOSEIのほか、アカツキ<3932>、モブキャス<3664>、シリコンスタ<3907>などが軟調。また、直近で上昇の目立っていたREMIX<3825>、IIF<6545>、駅探<3646>が利益確定売りに押され、マザーズ下落率上位に並んだ。一方、マザーズ売買代金トップのサイバーS<3810>や、アンジェス<4563>、GNI<2160>、ソレイジア<4597>などが上昇。CANBAS<4575>やDDS<3782>はリリースを受けて大きく買われる場面があった。また、VR(仮想現実)子会社の提携が期待材料となっているイグニス<3689>がストップ高で本日の取引を終えたほか、ドリコム<3793>やパス<3840>も10%超の上昇となった。
 なお、本日マザーズ市場へ新規上場したFringe81<6550>は大引け直前に公開価格の約2.3倍となる初値を付けた。


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【大幅続落、けん引役だった人気株に売り】28日(水)

■概況■1166.51、-31.20
28日(水)のマザーズ市場は、中小型株全般に利益確定の動きが広がったことから軟調な展開となった。特にマザーズ指数は下げが目立ったが、指数寄与度の大きい時価総額上位銘柄が弱い値動きだったことに加え、これまで相場をけん引してきた人気株が急落したことも重しとなった。一部のテーマ株や材料株に物色が向かったものの、資金の逃げ足は速かった。なお、マザーズ指数は大幅続落、売買代金は概算で1406.52億円。騰落数は、値上がり31銘柄、値下がり195銘柄、変わらず4銘柄となった。


◆注目銘柄◆
マザーズ時価総額上位のアカツキ<3932>が大幅続落。これまで期待材料となっていた新作ゲームがリリースされ、材料出尽くし感が広がったようだ。売買代金上位では、ドリコム<3793>、ミクシィ<2121>、SOSEI<4565>、アンジェス<4563>、GNI<2160>も下落。特にこれまで買われていたゲーム株の下げが目立った。また、本日より信用規制が強化されたサイバーS<3810>や上場2日目のFringe81<6550>が10%を超える下落となった。一方、マザーズ売買代金トップのREMIX<3825>は急反発。子会社の仮想通貨決済に係る業務提携が材料視された。その他売買代金上位ではトランスG<2342>が上昇したほか、イグニス<3689>やモブキャス<3664>も小幅ながらプラスとなった。また、一部報道を受けて遺伝子検査関連のPSS<7707>がストップ高比例配分となったほか、RIZAP−G<2928>グループの夢展望<3185>も15%高と大きく買われた。

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【3日ぶり反発、中小型株物色の流れで反発狙いの買い】29日(木)

■概況■1185.37、+18.86
29日(木)のマザーズ市場は、日経平均が一時3ケタの上昇となるなど相場全体の地合いが良好だったことを背景に、前日の大幅下落に対する反発狙いの買いが優勢となった。日経平均は反発スタートしたものの、寄り付き後はこう着感の強い展開となり、個人投資家の物色が中小型株に向かった面もあるようだ。なお、マザーズ指数は3日ぶり反発、売買代金は概算で1499.04億円。騰落数は、値上がり153銘柄、値下がり70銘柄、変わらず15銘柄となった。


◆注目銘柄◆
マザーズ売買代金トップのPSS<7707>が大幅続伸し、アンジェス<4563>、BS<3623>、ネットイヤー<3622>も10%を超える大幅高となった。BSはKDDI<9433>の各種料金請求に同社アプリ「PayB」決済が導入された。信用規制が解除されたASJ<2351>はストップ高で本日の取引を終えた。その他、サイバーS<3810>、アカツキ<3932>、ミクシィ<2121>、モブキャス<3664>などが上昇し、「ムーミン」のテーマパーク着工を発表したフィンテック<8789>や提携を発表したデータセク<3905>が大きく買われる場面があった。一方、イグニス<3689>、シリコンスタ<3907>、トランスG<2342>などが下落。また、ソレイジア<4597>は主要株主の株式譲渡で需給懸念が広がり、マザーズ下落率トップとなった。

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【反落、週末控えて買い戻しも】30日(金)

■概況■1181.74、-3.63
30日(金)のマザーズ市場では、米国株安を受けて相場全体が軟調地合いとなったことを受けて、利益確定売りが優勢となった。一方で、依然として押し目買い意欲は強く、引けにかけて、週末を控え売方の買い戻しがみられた。なお、マザーズ指数は反落、売買代金は概算で1417.69億円。騰落数は、値上がり86銘柄、値下がり140銘柄、変わらず12銘柄となった。材料が観測されたバイオ関連銘柄の物色が目立った。


◆注目銘柄◆
マザーズ時価総額上位のミクシィ<2121>のほか、ソレイジア<4597>やREMIX<3825>が下落した。一方で、本日より信用規制解除で物色が向かったインフォテリア<3853>のほか、PSS<7707>やアンジェス<4563>、OTS<4564>などは買われた。OTSは、米国での臨床試験開始やマイルストーン発生を発表が材料視され、年初来高値を更新した。下落率上位では、直近IPO銘柄であるFringe81<6550>やフリークHD<6094>、シグマクシス<6088>の下落が目立った。上昇率上位では、ASJ<2351>や夢展望<3185>、シンプロメンテ<6086>などの上昇が目立った。ASJは、7月のイベントでの新技術に関する講演に対する期待から物色が向かった。

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