7月スタートドラマ『ハロー張りネズミ』、原作者は『島耕作』の弘兼憲史

2017年6月28日 19:57

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ドラマにて久々に主演を務める瑛太。これまで数々のドラマや映画に出演してきたが、どのような形で弘兼憲史の世界を表現してくれるのだろうか(c)TBS

ドラマにて久々に主演を務める瑛太。これまで数々のドラマや映画に出演してきたが、どのような形で弘兼憲史の世界を表現してくれるのだろうか(c)TBS[写真拡大]

■TBSが7月からスタートする新ドラマに注目

 2017年4月にはじまったドラマもほとんどが最終回を迎え、すでに7月からスタートするドラマの宣伝が開封されている。その中には漫画原作ドラマも多数存在しているが、中でも注目したいのが『ハロー張りネズミ』だ。キャスト層の厚さだけでなく、原作者が『島耕作』の同じという点もポイントだ。

■『ハロー張りネズミ』とは

 『ハロー張りネズミ』は『週刊ヤングマガジン』にて連載されていた漫画。すでに連載は終了しており、単行本は24巻まで出ている。

 東京都板橋区下赤塚にある「あかつか探偵事務所」。この事務所に所属する主人公である七瀬五郎や木暮久作、風かほる達は、誰も引き受けたがらない妙な依頼ほど引き受ける変わり者たちばかり。そんな彼らが出会う数々の事件が物語の中心になってくる。タイトルの「ハリネズミ」は、主人公・七瀬の髪型がハリネズミに似ていることと、寝ずに尾行する「張り寝ず視」に掛かっている。

 「誰も引き受けたがらない妙な依頼」とあるが、原作の内容としては日常の中でちょっと引っかかるようなエピソードを描いていることが多い。たとえば、七瀬が通うカフェのマスターが常連の女性に惹かれ、その人の素性を調査してほしいという内容がある。その調査を引き受けることになるが、実はその女性は男であることがわかる。とりあえず七瀬たちは女性の住所をマスターに渡しておくと、後日その女性がカフェで働くことになったというオチである。

 全体的にコメディタッチの内容が目立つ上に、中には超常現象を扱ったものまで存在する『ハロー張りネズミ』。その中で生まれる「人情」が多くのファンを獲得しているが、実は原作者は弘兼憲史。『島耕作』の作者として知られているが、彼の原点ともいえる漫画が『ハロー張りネズミ』なのだ。探偵ものにも関わらず派手な事件を扱わず、日常を切り取ったエピソードを題材にしているのも『島耕作』原作者ならば頷ける内容である。

 また、ドラマスタートに合わせて7月10日と15日に発売される『週刊ヤングマガジン』にて、読み切り漫画が2話限定で復活する。ドラマスタート前に、ぜひこちらもチェックしてみたいところだ。

■瑛太、深田恭子などキャストも充実

 弘兼憲史が原作を描いているだけに期待が高まる『ハロー張りネズミ』だが、キャストについても申し分ない布陣となっている。主人公の七瀬役には瑛太が抜擢され、他にも深田恭子やムロツヨシ、蒼井優が参加することが決定している。弘兼憲史が描く人情ドラマを、彼らがどのように表現するのか期待したいところだ。

 『ハロー張りネズミ』はTBSにて、7月14日夜10時からスタートする。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る

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