欧米為替見通し: ドル・円は弱含みか、主要国で与党の求心力低下を懸念

2017年6月19日 17:25

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記事提供元:フィスコ


*17:25JST 欧米為替見通し: ドル・円は弱含みか、主要国で与党の求心力低下を懸念
今日の欧米外為市場では、ドル・円は弱含む展開を予想したい。米連邦準備制度理事会(FRB)による金融政策の正常化に関するタカ派寄りの見解を背景としたドル買いは一服。米国や英国、日本など主要国で与党の求心力低下が意識され、円買いに振れやすい展開となりそうだ。

前週開かれた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、FRBが強気な金融政策の正常化方針を示したことで、今後は米国の経済指標がFRBの観測を後押しできるかが焦点となった。ただ、16日に発表された5月住宅着工件数や6月ミシガン大消費者信頼感指数が低調となり、ドルを押し下げた。同時に、米国の政治リスクも意識されているようだ。連邦捜査局(FBI)に対する司法妨害の疑いで、モラー特別検察官がトランプ大統領の捜査を開始したと報じられたことに関連し、大統領は前FBI長官の解任について、「捜査されている」とツイッターに投稿。自身への捜査を認めるようなコメントを発信したことで、政局不安を誘発した。

もっとも、政治リスクは米国だけではない。英国では、近く開始が予定される欧州連合(EU)との離脱交渉について、「ハード・ブレグジット」路線を堅持しない場合には、保守党内からメイ首相への不満が強まり、党内の権力争いに発展する可能性が地元メディアで報じられた。首相経験者を取材源とする報道によると、目先の議会運営の進め方によってはメイ首相の退陣リスクが強まるケースも想定される。19日にまたもロンドンで発生したテロ事件とともに、ポンドには下方圧力がかかりそうだ。

さらに、日本では安倍内閣の支持率低下がクローズアップされている。おおむね40%台でまだ高支持率といえるが、7月2日投開票の東京都議会選で自民党が大敗した場合には、党総裁としての責任が問われる展開も予想される。今晩は重要イベントが予定されていないため、これらの政治リスクが意識されれば、ドル・円、クロス円とも円買い方向に振れるかもしれない。(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・21:00 ダドリーNY連銀総裁が討論会参加
・08:00 エバンス米シカゴ連銀総裁講演(経済情勢と金融政策)《CS》

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