「総理の御意向」などの文書あった 文科相発表

2017年6月16日 07:26

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記事提供元:エコノミックニュース

 学校法人加計学園(岡山市)の大学への獣医学部新設を巡り「総理の御意向」「内閣府の最高レベルが言っている」などの文書について、松野博一文部科学大臣は再調査の結果、こうした記述のある文書が省内に14文書あったと存在したことを15日発表。「確認できなかった」とした初回調査の報告結果を覆し、野党追及通りに存在したことが裏付けられた。これにより文書に記された内容の事実関係を詳らかにしていくことに焦点が移る。

 文書の存否については、党内に加計疑惑調査チームを設け、加計問題に取り組んでいる民進党などが『文書は存在する』と指摘してきた。今回はこれを裏付けた格好。

 民進党の蓮舫代表は15日の記者会見で「実際に文書はあった。確認できないと言っていたことがウソだったことが明らかになった」と指摘。

 そのうえで「松野文部科学大臣の責任が当然問われる、と同時に、文科省調査が始まる前からこの文書を『怪文書』と言い放ち、個人攻撃を繰り返してきた菅義偉官房長官も責任が問われる」と両者の責任問題を提起した。

 蓮舫代表は「文書があるということが明らかになったので、内閣府に誰からどこに送られているか、個人名を特定し突き合わせ、両者に記憶がなぜないのか、あるのか、どちらが言い始めたのか、そこまでしっかり調査していただかないと」と流れや事実関係をきちんと調査するよう求めた。そのうえで、国会閉会中でも閉会中審査を強力に求めるとした。(編集担当:森高龍二)

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