卓球ジャパンオープン荻村杯開幕 再び日本勢の活躍が見られるか

2017年6月15日 11:45

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 卓球のワールドツアー、ジャパンオープン荻村杯が14日、東京体育館で開幕した。

【世界選手権では】平野美宇は準決勝で丁寧に破れるも銅メダル 卓球世界選手権

 男子一般の部、シングルス予選二回戦ではリオ五輪団体銀メダルの吉村真晴(名古屋ダイハツ)、そして世界選手権個人戦ベスト8の張本智和(エリートアカデミー)がそれぞれ勝利を挙げた。15日の3回戦に勝てば、16日からの本選への出場が決まる。また女子では、12歳の木原美悠(エリートアカデミー)が21歳以下(U-21)の部でベスト4に進み、一般の部でも一回戦でストレート勝ちを収めている。
 

■世界中から強豪が集結


 荻村杯は世界卓球連盟(ITTF)・日本卓球連盟が主催となり、ITTFワールドツアーの一戦として行われる国際大会だ。毎年、日本、そして世界中から有力選手が出場し、世界レベルの試合が繰り広げられている。男子・女子ともそれぞれ、シングルス・ダブルス、さらには男女の21歳以下の部(シングルス)が行われる。

 14~15日までは予選トーナメントが、そして16日から始まる本選には日本のエース水谷隼人(木下グループ)や女子シングルス・ダブルスに出場する世界ランキング6位の石川佳純(全農)、世界選手権で48年ぶりに女子シングルス表彰台に立った平野美宇(エリートアカデミー)等が登場する。

 石川は大会前日の記者会見で「(世界選手権から帰国して)日本で試合できることをうれしく思う。楽しみにきてくれる方も多いと思うので、最高のプレーで良い成績が出せるように頑張りたい」と意気込みをみせ、平野も「実力がある中国選手が多いので1回戦から注意して臨みたい」と語っている。

■エース水谷の躍進に期待


 男子では中国勢で、世界王者の馬龍、樊振東、許シンら主力がエントリー。他にもアジア、ヨーロッパから強豪選手の出場もあり、地元での上位進出を目指す日本勢にとっては厳しい戦いが予想される。特に、先日の世界選手権シングルスで2回戦敗退の水谷が今大会で海外勢に対し、奮起し勢いをみせられるか。張本へのリベンジも含め、エースとして5年ぶりとなる優勝の期待がかかる。

 世界選手権でのメダルラッシュに沸いた日本勢、ドイツでの活躍の再現を望むとともに、卓球というスポーツの魅力と熱狂をより間近で感じたい。大会は18日まで行われる。(記事:佐藤文孝・記事一覧を見る

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