関連記事
米国の「ダストボウル」対策は無意味だった?
taraiok曰く、 米国で1930年代に発生した砂嵐ダストボウルは、草原地帯を農家が耕作して貧弱な土壌が露出された結果、発生したものだといわれている。このダストボウルによって耕作地の表土の大部分が失われる結果となったそうだ。また、近年も干ばつが主因とされる砂嵐が増えつつある。だが、この嵐も農家によって引き起こされているものだと指摘する人がいるそうだ(npr、Slashdot)。
ダストボウルの反省から米国政府は米国土壌保全計画(CRP)を実施した。これは政府が土地の所有農家から土地を借りて土壌を保護するというもの。最近では環境保護などの目的にも拡大利用されている。10年前、CRPの対象地域はニューヨーク州全体より広かった。ノースダコタ州では、CRPの対象地域は5,000平方マイルに及んだという。
しかし成功した農家は、CRPの契約失効時に農地を再登録せず、トウモロコシや大豆などの作物栽培に転用した。CRPにより政府が土地を借りて環境改善に費やした資金は無駄になったということになる。環境保護法人Craig Coxは、農地を借りる形のCRPでは対策は不十分で、永久に保護するために土地を買い取るべきだと主張している。
スラドのコメントを読む | サイエンスセクション | 地球 | アメリカ合衆国
関連ストーリー:
米国、パリ協定から離脱へ 2017年06月02日
中国、石炭火力発電所104カ所の建設計画を停止 2017年01月24日
ニューヨーク近郊の原子力発電所で変圧器が爆発、石油がハドソン川に流出 2015年05月14日
データセンターが環境に与える悪影響 2012年09月25日
※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク
関連キーワード
スポンサードリンク
- タイ政府、埋蔵量世界3位のリチウム鉱床発見という発表を撤回 1/26 09:18
- 欧州議会、音楽ストリーミングにアーティストへの支払額増求める決議採択 1/21 17:40
- ロシア、氷点下20度で暖房と給湯が停止する事態に 1/17 16:05
- カナダ、安楽死の合法化から5年で4万人超が死を選択 1/17 16:03
- アイスランドで再び火山噴火、溶岩流が町に到達し住宅に被害も 1/16 17:09