リバランス的に割安銘柄への物色や内需ディフェンシブ系へ/東京株オープニングコメント

2017年6月13日 08:52

印刷

記事提供元:フィスコ


*08:52JST リバランス的に割安銘柄への物色や内需ディフェンシブ系へ
 13日の日本株市場はこう着感の強い相場展開が続きそうだ。12日の米国市場は、ハイテク株への利益確定の流れが続くなか、終日軟調な展開となっている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比50円安の19810円となり、朝方はこれにサヤ寄せする格好から始まりそうだ。また、円相場は1ドル109円台と円高に振れていることも、利益確定を進める一因になりそうだ。

 しかし米国の下げをみても、あくまでこれまで相場をけん引してきたハイテク株への利益拡大であり、全面安といった流れではない。原油相場の上昇を手掛かりに、資源関連等への物色がみられている。連邦公開市場委員会(FOMC)を前に積極的な売買は手控えられそうだが、リバランス的に割安銘柄への物色や内需ディフェンシブ系への物色が意識されよう。

 また、米ハイテク株下落の影響は警戒されやすいが、そもそも相対的に出遅れていることもあり、売り一巡後の押し目拾いのスタンスになろう。また、活発な売買が続く中小型株にも、心理的に利食いに向かわせる可能性があるだろうが、需給状況は良好であり、こちらも切り返しは早そうだ。(村瀬智一)《AK》

関連記事