8日の中国本土市場概況:上海総合0.3%高と3日続伸、保険株に買い

2017年6月8日 17:00

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記事提供元:フィスコ


*17:00JST 8日の中国本土市場概況:上海総合0.3%高と3日続伸、保険株に買い
8日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比10.01ポイント(0.32%)高の3150.33ポイントと3日続伸した。上海A株指数も上昇し、10.53ポイント(0.32%)高の3299.29ポイントで取引を終えている。上海総合指数は約1カ月ぶりの高値水準を切り上げた。

貿易統計の上振れを好感。今年5月の輸出入統計は、輸出が前年同月比15.5%増の1兆3200億人民元(市場予想は13.5%増)、輸入が同22.1%増の1兆300億人民元(同16.1%増)に拡大した。中国景気の力強さが連想されている。上海外国為替市場で元高が進んだことなどもプラス。市中金利の高止まりなどを嫌気して売られる場面も散見されたものの、中盤から買いの勢いが鮮明化した。

業種別では、保険株の上げが目立つ。中国人寿保険(601628/SH)が3.7%高、中国平安保険(601318/SH)が3.6%高で引けた。元高メリットのある空運株も高い。中国南方航空(600029/SH)が2.6%上昇した。空運各社はドル建て債務の比率が大きいため、実質負担が縮小するとみられている。自動車株や不動産株、消費関連株などもしっかり。白酒(中国の蒸留酒)メーカー最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)は、前日に続き上場来高値を更新した。1.1%高の464.31人民元と続伸している。

一方、外貨建てB株相場はまちまち。上海B株指数が0.29ポイント(0.09%)安の323.53ポイント、深センB株指数が7.68ポイント(0.70%)高の1109.42ポイントで終了した。

【亜州IR】《CS》

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