三井智映子と学ぶ「資産運用のABC」~あなたは“お金のデザイン”ができていますか?~押さえておきたい中国の経済指標1

2017年6月8日 10:14

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記事提供元:フィスコ


*10:14JST 三井智映子と学ぶ「資産運用のABC」~あなたは“お金のデザイン”ができていますか?~押さえておきたい中国の経済指標1
皆様こんにちは!フィスコマーケットレポーターの三井智映子です。資産運用の基礎知識を一緒に学んでいきましょうというこの連載、これからしばらくは中国について取り上げたいと思います。前回は日本とは体制の異なる中国の株式市場についてまとめましたので、今回からは中国で押さえておきたい経済指標についてご説明します。一番目は中国GDPです。

まずはGDPについて簡単におさらいしましょう。GDPはGross Domestic Productの略で、国内総生産を意味します。その国の国内で1年間に新しく生みだされた生産物や財、サービスの金額の総和で、外国人による国内での生産は含まれますが、自国民によって海外で生み出された財などは含みません。そのためGDPはその国の経済力を包括的に表す統計として目安によく用いられます。

中国のGDP統計は人為的であるため当てにならないという声もあったり、2012年の北京オリンピックをピークに、既にマイナス成長になっているのではないかと噂されたりもしていますが、やはり総括的な中国市場の状況を見るための一助として押さえておきたいと思います。

では足元の中国GDPをチェックしていきましょう。2017年1月20日に中国国家統計局に発表された中国の2016年のGDPは74兆4127億元、日本円にすると約1190兆6032億円とされています。正しい数値とすると成長率は6.7%とかなりの高水準で、中国政府の目標である6.5~7.0%を達成しています。2016年の四半期ごとの成長率を見てみますと、6.7%、6.7%、6.7%、6.8%といずれも高水準です。また2017年の第1四半期のGDPは、前年同期比6.9%増となっています。

こうしてGDPを見ると好調な推移とも見えますが、中国経済についてはGDP以外の指標も複数チェックしていくことが肝心だと思います。この他の指標についても、これから順を追ってご紹介していきますね。ここ数年、中国経済が破綻するのではという懸念が継続している状態といえます。もし破綻すれば中国発の第二のリーマンショックが起こる、ともいわれています。そうなれば世界経済、ひいては日本経済も大きな影響を免れないと思いますので、そういう意味でも中国の経済は注目しておきたいところです。

こうして海外の経済指標を見ているうちに海外への投資にも興味が生まれたけれど、どこから始めて良いかわからない、という方は、ポートフォリオを徹底して分散してくれる人工知能を使った自動投資サービスを活用してみるのもよいと思います。「お金のデザイン」が開発したTHEO(テオ)は、簡単な質問に答えるだけで自動的に世界86の国・地域に徹底的に分散したポートフォリオを形成・運用管理してくれます。経済指標を眺めながら、海外投資への第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

三井智映子と学ぶ「資産運用のABC」は、資産運用の基礎を三井智映子の見解でコメントしています。


FISCOマーケットレポーター
三井智映子《SI》

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