2万円を挟んでのこう着/東京株オープニングコメント

2017年6月7日 08:26

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記事提供元:フィスコ


*08:26JST 2万円を挟んでのこう着
 7日の日本株市場はこう着感の強い相場展開の中で、個別物色が中心になりそうだ。6日の米国市場は、引き続きFBI前長官の議会証言など重要イベントを控えるなか、軟調推移となっている。ただ、原油相場の上昇を受けて、下値も限られていた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比30円安の19940円。円相場は1ドル109円40銭辺りと円高に振れて推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、日経平均は2万円を挟んでのこう着といったところであろう。昨日は指数インパクトの大きいソフトバンクG<9984>、ファナック<6954>、ファーストリテ<9983>が揃って下落していることから、反転も期待しづらいところであった。本日もインデックス主導の展開になるかを見極めたいところであろう。

 また、8日にFBI前長官の議会証言、英国総選挙を控えるなか、資金は中小型株に向かいやすい。ただし、これまでのような物色に広がりがみられる状況は限られてきそうだ。個別ではソフトバンクGの動向に注目。

 米国では半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が急伸。ビットコインなど仮想通貨の急伸が半導体需要の拡大につながっていると明らかにしたことが材料視されたようである。英アームを傘下に持つソフトバンクGへも買いが波及しやすいほか、ビットコイン関連としての思惑が高まりやすいだろう。

 その他、任天堂<7974>は、ポケモンが登場するゲームを「スイッチ」向けに発売すると発表。任天堂のほか、ポケモン、スイッチ関連への波及が意識されそうである。(村瀬智一)《AK》

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