北朝鮮、国際社会の圧力で更なる挑発行為の可能性も

2017年5月31日 11:45

印刷

記事提供元:エコノミックニュース

 稲田朋美防衛大臣は30日の記者会見で、北朝鮮国営メディア(朝鮮中央通信)が同日、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長立ち合いのもとで、精密操縦誘導システムを導入した弾道ミサイルの試験発射に成功したと報じたことについて「報道は承知している」としたうえで「北朝鮮が発表した画像等によれば、キャタピラ式TELから発射されており、発射された弾道ミサイルの弾頭部には操縦翼とみられるものが確認され、液体燃料推進方式のエンジンの特徴である直線状の炎が見て取れる」とした。

 稲田防衛大臣は「北朝鮮は今回発射した弾道ミサイルは4月15日の閲兵式に登場した弾道ミサイルのうちの一つと発表していると承知している。いずれにしても、専門的・総合的見地から、引き続き分析したい」とした。

 また北朝鮮の今後の動向について「今後、国際社会からの圧力の高まりに反発するなどして、更なる挑発行為に出る可能性もあるというふうに考えている」とし「米国や韓国とも緊密に連携しつつ、緊張感を持って北朝鮮の軍事動向について必要な情報収集・分析に努めていく。また、わが国のミサイル防衛を着実に進めていく必要がある」と述べた。(編集担当:森高龍二)

■関連記事
ミサイル発射は国際社会への公然たる挑戦と外相
29日発射の北ミサイルは短距離弾道ミサイル
北ミサイル 隠岐諸島から約300キロに落下
BMD能力で8隻体制を急ぐ 安倍総理
北朝鮮問題 G7サミットで議論リードと総理

※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事