関連記事
Google Play、可聴域外の音声ビーコンを無断使用するアプリを公開停止
headless曰く、 1年以上前、可聴域外の音声ビーコンを用いてユーザーを追跡する「SilverPush」SDKを使用したAndroidアプリがGoogle Playで公開されているとして問題になった。今年1月の時点でアプリが234本に増加しているという調査結果(PDF)が4月下旬に発表され、問題が再燃していたのだが、その後Googleが該当のアプリを公開停止にするなどの処置を行ったそうだ(CBS News、Daily Mail Online、The Inquirer、The Sun)。
インドのSilverPushが開発した音声ビーコン技術は、18kHz~19.95kHzのビーコンをテレビコマーシャルやWeb広告などに埋め込む。ビーコンを受信したアプリがサーバーに識別情報を送信することで、関連した広告が端末に表示されるといったものだ。マクドナルドやクリスピークリームといった著名企業もフィリピン向けのアプリでSDKを使用しており、100万ダウンロードを超えるアプリも存在する。
しかし、SilverPushでは2015年に追跡型広告の提供をやめているという。その時点でSDKを使用していたのは10~12本程度であり、234本ものアプリが使用しているとは考えられないとのこと。また、SDKを使用したアプリがアクティベートされるたびに同社のサーバーに通知される仕組みになっているが、最近6か月間にアクティベーション通知が送られてきたことはないそうだ。
これについてGoogleは、指摘されたすべてのアプリについて、同社のプライバシーポリシーに適合するよう更新済みであるか、公開を停止したとCBS Newsに説明したという。Googleによれば、可聴域外の音声を使用することは禁じられていないが、使用する場合はユーザーに知らせる必要があるとのことだ。
スラドのコメントを読む | YROセクション | YRO | スラッシュバック | Android | プライバシ
関連ストーリー:
米連邦取引委員会、音声ビーコンでユーザーを追跡する機能のSDKを組み込んだアプリの開発者に警告 2016年03月21日
可聴域外の音を使用したビーコンを使って複数のデバイスにわたってユーザーを追跡する技術 2015年11月25日
Androidのテキスト読み上げ機能を悪用して情報を窃取するスパイウェア 2015年07月07日
Androidスマートフォンの位置をバッテリの残量変化から特定する技術 2015年02月26日
Googleが広告出稿者向けの顧客動向分析ツール「Google Attribution」を発表 2017年05月30日
※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク
スポンサードリンク
- iOS 17、連絡先情報へ代名詞を追加可能に 9/28 08:56
- ドコモの家計簿アプリ「スマー簿」がサービス終了、データ移行はスクショのみ 8/29 09:00
- Google Play、システムクリーナーアプリを多数削除 8/27 19:44
- 画面がオフの時だけバックグラウンドで広告を表示するAndroidアプリ 8/15 08:40
- 主要アプリの9割にダークパターンが採用 東工大が調査 8/ 8 08:34