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宇宙放射線にさらされたマウスの精子、DNA損傷も出産率や子のDNAに影響なし
記事提供元:スラド
あるAnonymous Coward曰く、 宇宙空間で長期保存した精子は強い宇宙放射線の影響で遺伝子の損傷が起きやすいとされている。しかし、実際に国際宇宙ステーション(ISS)で約9カ月間保存したマウスの精子を地上で卵子に授精したところ、精子のDNAは宇宙放射線の影響で損傷したものの、出産率は地上のマウスと変わらないことがわかった。宇宙空間でも哺乳類が繁殖できる可能性を示す結果となったという(朝日新聞、毎日新聞、PNAS掲載論文、Slashdot)。
実験では凍結乾燥した精子をISS内で約9か月保管し、その後地球上に持ち帰って受精を行った。この間に精子が被曝した宇宙放射線の量は計178ミリシーベルトで、地上で同じ期間保管した精子の約100倍になるという。宇宙で保管した精子のDNAを分析したところ、地上で保管したものよりもDNAの損傷が大きい傾向があったそうだが、出産率はどちらも変わらず、またそこから生まれたマウスの遺伝子も差はなかったという。卵子にはDNAを修復する機能があり、これが影響している可能性があると分析されている。
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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
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