25日の米国市場ダイジェスト:ダウは70ドル高、主要小売企業の決算を好感

2017年5月26日 07:55

印刷

記事提供元:フィスコ


*07:55JST 25日の米国市場ダイジェスト:ダウは70ドル高、主要小売企業の決算を好感
■NY株式:ダウは70ドル高、主要小売企業の決算を好感

NYダウ ナスダック
終値:21082.95  終値:6205.26
前日比:+70.53  前日比:+42.23
始値:21062.96 始値:6183.02
高値:21112.32 高値:6217.34
安値:21051.41 安値:6174.52

25日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は70.53ドル高の21082.95、ナスダックは42.23ポイント高の6205.26で取引を終了した。複数の主要小売決算が好感され、買いが先行。週間新規失業保険申請件数が予想より減少したほか、昨日のFOMC議事録を受けて、急激な金融引き締めに対する警戒感が後退し、終日堅調推移となった。S&P500、ナスダック総合指数が最高値を更新した。セクター別では、運輸や小売が上昇する一方でエネルギーや自動車・自動車部品が下落した。

家電量販店のベストバイ(BBY)は好決算を発表したほか、強気な5-7月期既存店売上高見通しが好感され、20%超の大幅上昇。小売大手のシアーズ・ホールディングス(SHLD)は15年以降で初の黒字決算となり、上昇。オンライン小売のアマゾン(AMZN)の株価は、一時999ドルまで買われたが1000ドルの大台は持ち越しとなった。医療機器のメドトロニック(MDT)は、決算内容が好感され、買われた。一方で、食品のホーメルフーズ(HRL)は決算内容が嫌気され、下落した。

マーケット終了後に会員制卸売のコストコ・ホールセール(COST)が発表した3-5月期決算は、売上高、一株利益ともに予想を上振れた。時間外取引で上昇して推移している。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:前日の米FOMC議事録受けたドル売りは一服

25日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円65銭から111円95銭で推移し、111円84銭で引けた。米国株が続伸し、米国10年債利回りは2.24%台から2.26%台で上下するなかで、売り買いが交錯してもみ合いになった。NY原油先物は大幅安となったが、ドル・円の取引では特に意識されなかったようだ。

ユーロ・ドルは1.1194ドルから1.1226ドルで推移し、1.1210ドルで引けた。欧州諸国の株高は一服し、リスク選好的なユーロ買いはやや一服した。ユーロ・円は125円22銭から125円48銭で推移した。ポンド・ドルは1.2932ドルから1.2967ドルで推移した。英国の1-3月期GDP改定値の下方修正を嫌気したポンド売りが散見された。ドル・スイスフランは0.9710フランから0.9735フランで推移した。


■NY原油:大幅続落で48.90ドル、予想通りの9カ月減産延長合意で売り広がる

NY原油先物は続落(NYMEX原油7月限終値:48.90↓2.46)。51.22ドルから48.75ドルまで大きく下落した。この日ウィーンで開催された石油輸出国機構(OPEC)の総会では、加盟国と非加盟産油国が9カ月の減産延長で合意した。しかし、それは市場で広く織り込み済みとして、減産規模の拡大などの措置がみられなかったことに失望感が広がり、売りが急速に強まった。なお、クウェート石油相によれば、「イランとナイジェリア、リビアの扱いは変わらない」としている。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  23.25ドル -0.11ドル(-0.47%)
モルガン・スタンレー(MS) 42.63ドル ---ドル(0.00%)
ゴールドマン・サックス(GS)222.47ドル -1.36ドル(-0.61%)
インテル(INTC)      36.26ドル +0.14ドル(+0.39%)
アップル(AAPL)      153.87ドル +0.53ドル(+0.35%)
アルファベット(GOOG)   969.54ドル +14.58ドル(+1.53%)
フェイスブック(FB)    151.96ドル +1.92ドル(+1.28%)
キャタピラー(CAT)     105.02ドル +1.07ドル(+1.03%)
アルコア(AA)       33.09ドル -0.42ドル(-1.25%)
ウォルマート(WMT)     78.31ドル +0.16ドル(+0.20%)
スプリント(S)       8.33ドル +0.16ドル(+1.96%)《HT》

関連記事