【陸上】ダイヤモンドリーグ第2戦に日本人3人出場 初の9秒台はなるか?

2017年5月12日 18:51

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 国際陸上競技連盟(IAAF)が主催する陸上競技のリーグ戦、IAAFダイヤモンドリーグ第2戦が13日、上海体育場(中国)で行われる。

 男子100メートルには桐生祥秀(東洋大学)、ケンブリッジ飛鳥(ナイキ)、サニブラウン・ハキーム(米国・フロリダ大学)の3人が日本人初の9秒台を目指して出場する。

■ダイヤモンドリーグとは?

 ダイヤモンドリーグとはIAAFが主催する陸上競技最高峰のリーグ戦。開幕戦のドーハから始まり最終戦のブリュッセルまで14戦、欧州、北米、アジアの11カ国14都市で開催される。

 行われるのは男女各16種目。競技種目は下記の通り。

 ・100メートル
 ・200メートル
 ・400メートル
 ・800メートル
 ・1500メートル(1マイル競走)
 ・5000メートル(3000メートル)
 ・110メートルハードル(女子は100メートルハードル)
 ・400メートルハードル
 ・3000メートル障害
 ・走高跳
 ・棒高跳
 ・走幅跳
 ・三段跳
 ・砲丸投
 ・円盤投
 ・やり投

 各大会上位に入った選手は、賞金が授与される。さらに上位3名にはポイントが授与され、年間で最多ポイントを獲得した選手は年間王者となる。

 行われるのは1大会につき男女合わせて16種目で、1種目あたり男女年間7試合ずつ隔年で開催される(同一種目が2年連続で行われることはない)。

 なお、上海大会で行われる男子100メートルは正式な開催種目ではないためポイントの対象外となる。

■出場選手は?

 男子100メートルに出場する選手は、日本人以外は9秒台が5人並んでいる。

 ・キム・コリンズ(セントクリストファー・ネイビス) 9秒93
 ・ベン=ユスフ・メイテ(コートジボワール) 9秒96
 ・マイケル・ロジャース(米国) 9秒85
 ・蘇炳添(中国) 9秒99
 ・アイザイア・ヤング(米国) 9秒99

 ケンブリッジ飛鳥は、今季3試合に出場するも、いずれも追い風参考記録にとどまり、まだ世界陸上参加標準記録(10秒12)を突破する機会に恵まれていない。

 今回は予選なしの一発勝負となるが、「標準はもちろん9秒台を目指したい」と意気込みを見せた。

 サニブラウン・ハキームは、今季初戦の米国内の競技会で自己ベストとなる10秒18を出しており、2戦目が非常に楽しみだ。

 桐生は今季初戦で10秒04など、早くも今季3試合で10秒0台を記録。現時点では、山縣亮太(セイコーホールディングス)と並んで「9秒台に最も近い」とされている。

 高校3年だった13年、バーミンガム大会以来2度目のダイヤモンドリーグへの参戦。その時は10秒55で最下位に終わった。「あの時は右も左も分からない感じだったけれど、精神的にも走りについても、あの頃より数段成長している」と意欲を見せた。(記事:夏目玲奈・記事一覧を見る

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