【陸上】高平慎士が引退へ、北京五輪400メートルリレー銅メダル

2017年4月25日 08:50

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 08年北京五輪の陸上競技男子400メートルリレーで銅メダルを獲得した高平慎士(富士通)が24日、所属の富士通陸上部公式ブログにて今夏限りで現役引退することを表明した。

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 今後は5月3日の静岡国際(エコバ)に出場する。6月に行われる日本選手権(大阪)などについては、静岡国際後の状態を見て出場するかどうか判断する。

 引退後は所属の富士通で社業に専念する意向。

●ねぎらいの声も続々と


 高平が現役引退を表明した24日、故郷・北海道の関係者からねぎらいの言葉が集まった。

 旭川大高時代の監督で、北京、ロンドンの専属コーチだった斎藤登世彦氏(71)は、「彼の走りは、雪国の後輩たちにも大きな夢と自信を与えてくれた」とその功績を称えた。

 また、中学時代から親交があった元女子短距離選手の北風沙織氏(現・北海道ハイテクACコーチ)は「04年国体では400メートルリレーで男女アベック優勝も果たした。同じ北海道出身として、五輪でのメダルという夢を叶えたことを誇りに思う」と語った。

■高平慎士の略歴


 北海道旭川市出身。

 小学校4年から陸上競技をはじめ、旭川大高3年時に高校総体200メートルと国体400メートルで優勝。高校卒業後は順天堂大に進み、2年時に日本選手権200メートルで優勝してアテネ五輪代表に選出されると、08年北京、12年ロンドンの3大会連続出場を果たした。

 五輪では200メートルと400メートルリレーに出場。リレーでは3走を務め、アテネでは4位、北京で銅メダル(2017年1月に金メダルのジャマイカがドーピングにより失格となったため、銀に繰り上がる見込み)、ロンドンでは4位入賞を果たした。(記事:夏目玲奈・記事一覧を見る

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