G大阪、サポーターの政治思想フラッグ問題を受け掲出物を全面禁止

2017年4月22日 11:22

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 21日、サッカーJ1のガンバ大阪は、今後行われる全ての公式戦において、G大阪を応援する掲出物を当分の間、禁止すると発表した。掲出物が禁止されるのはJ1リーグはもちろんアジア・チャンピオンズリーグ、ルヴァン杯、天皇杯、J3リーグにまで及ぶ。

 問題となったのは16日にヤンマースタジアムで行われたセレッソ大阪-G大阪戦で、G大阪サポが政治的思想を連想させる旗を掲げたことだ。これがナチス・ドイツの親衛隊のマークを連想させる「SS」マークの旗で、数年前にも同様の旗が掲出されて警告を受けていた。試合後からメールでの問い合わせやネット上でも疑問視する書き込みが多数寄せられた。これを受けクラブ側で事実を調査、確認の上、20日にクラブが公表し「クラブとして責任を痛感し深くお詫びする」と謝罪していた。

 早速21日に行われたJ1第8節G大阪-大宮戦は6-0でホームのG大阪が大勝したものの、アウェイの大宮の旗だけが揺れていた。山内社長は同日の試合前に緊急記者会見に応じた。この場で「旗を振ったサポーター団体のメンバーは当面入場禁止、今日の試合から横断幕、ゲーフラ、旗などは掲出しない」と答えた。今後、愚行に及んだ個人を特定し直接厳しく処分指導する方針としている。

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