概況からBRICsを知ろう~インドSENSEX指数は弱含み、インド株にも売り圧力が強まった

2017年4月18日 11:02

印刷

記事提供元:フィスコ


*11:02JST 概況からBRICsを知ろう~インドSENSEX指数は弱含み、インド株にも売り圧力が強まった
【ブラジル】ボベスパ指数 64334.93 +2.40%
17日のブラジル株式市場は上昇。主要指標のボベスパ指数は前日比1508.65ポイント高(+2.40%)の64334.93で取引を終えた。64423.68まで上昇した後、一時62827.58まで下落した。

終始プラス圏で推移し、引けに掛けて上げ幅をじりじりと拡大させた。海外市場の上昇が好感され、ブラジル株にも買いが広がった。また、この日に発表された中国の経済指標がそろって堅調だったことも好感され、資源セクターに買いが集中した。

【ロシア】MICEX指数 1942.72 +1.38%
17日のロシア株式市場は反発。主要指標のMICEX指数は前日比26.43ポイント高(+1.38%)の1942.72で取引を終了した。1944.93から1902.48まで下落した。

前日の終値近辺でもみ合った後は買い戻され、引けに掛けて上げ幅をじりじりと拡大させた。最近の下落で値ごろ感が強まり、買い戻しが優勢となった。また、ロシア経済にポジティブな見通しが示されていることも支援材料。メドベージャフ首相は17日、ロシア経済が回復に向かっていると発言した。

【インド】SENSEX指数 29413.66 -0.16%
17日のインドSENSEX指数は弱含み。前日比47.79ポイント安(-0.16%)の29413.66、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同11.50ポイント安(-0.13%)の9139.30で取引を終えた。

終始狭いレンジでもみ合った。北朝鮮情勢の不透明感など不安定な海外環境に加え、本日のアジア市場が軟調な値動きを示していることを受け、インド株にも売り圧力が強まった。

【中国本土】上海総合指数 3222.17 -0.74%
週明け17日の上海総合指数は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比23.90ポイント安(-0.74%)の3222.17ポイントと続落した。

引き締め懸念が浮上。取引時間中に公表された2017年第1四半期GDP成長率や今年3月の各種経済統計(鉱工業生産や小売売上高、固定資産投資など)が予想を軒並み上回るなか、「当局は近く景気引き締めに動く」との観測が流れた。注目のGDP成長率は予想(6.8%)を上回る6.9%で着地。昨年10~12月期から0.1ポイント拡大し、2四半期連続で加速した。指数は指標発表後、下げ幅を徐々に広げている。朝鮮半島情勢の不透明感も重し。北朝鮮による16日のミサイル発射は失敗したため米軍による軍事行動はなかったものの、トランプ政権は北朝鮮をけん制するスタンスを維持したままだ。《CS》

関連記事