フリマアプリ「ゾゾフリマ」6月に終了

2017年4月14日 08:44

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 衣料品通販サイト「ゾゾタウン」で知られるスタートトゥデイ社が運営していたフリーマーケットアプリサービス、ゾゾフリマが6月30日をもって終了となることが、12日明らかになった。

 ゾゾタウンの特徴の一つは、支払いを最大2カ月まで先延ばしできるサービス、すなわち「ツケ払い」のサービスにある。当然、その性質上、様々な問題点を孕んでいるわけで、賛否両論のあるサービスであるが、ともかくゾゾタウンが経営的に成功していること自体は間違いない。なお、今回サービス撤退が決まったゾゾフリマには、ツケ払いのサービスは導入されていなかった。

 スタートトゥデイがフリーマーケット事業に参入したのは2015年のことである。だが目標取扱額35億円に対し、実績は1億1,000万円と振るわず、2016年3月には売買成立の手数料をゼロにするキャンペーンを展開するなどした。それでも16年度第3四半期決算での取扱額は6億6,000万円にとどまっており、同社はサービス終了の理由について「取扱い額が当社の想定に至らなかったため」としている。以後はゾゾタウンの運営、そして今年度中に発表予定となっているプライベートブランド商品の開発などに注力していくという。

 フリーマーケットアプリは、ゾゾフリマの失敗を前に「ヤフオク!」「メルカリ」などが王者として君臨しており、特に年間取扱額推定1,200億円と言われるメルカリが、事実上業界の覇者であると目されている。

 なお、フリーマーケットアプリで、名の知れたブランドが失敗するのはゾゾタウンが初めてではない。あの、スマートフォンアプリ業界の覇者であるLINEですら、フリーマーケットサービス「LINEモール」の運営には挫折し、終了を発表しているのである。

 ゾゾフリマが失敗してもゾゾタウンの経営に打撃があるわけではなかろうが、前述のように本家ゾゾタウンも、ツケ払いのシステムを巡って最近では少々、芳しくない評価を聞くようになってきている。今後の運営はどうなっていくであろうか。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る

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