サッカー、海外の日本人選手が大活躍 代表争いの行方は?

2017年4月10日 07:53

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■日本人選手の躍動が止まらない

 最近海外のリーグでプレイする日本人サッカー選手の活躍が止まらない。先日行われたロシアW杯アジア最終予選のタイ戦。ブレイクをし、日本代表にいなくてはならない男と感じさせた久保裕也は記憶に新しいことだろう。ドイツブンデスリーガ、シュツットガルトでプレイする浅野拓磨、同マインツでプレイする武藤嘉紀も負けてはいない。

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 5日には武藤がライプツィヒ相手にゴール。負けはしたものの存在感を示すゴールで今後につながるいい手ごたえをつかめたことだろう。浅野は9日に2ゴールを果たし、チーム内で信頼感を得ている。シュツットガルトは2部ながらも1部昇格圏内におり、2部の中ではトップクラスだ。

 その他UAE戦で負傷した大迫勇也も驚異的な回復を見せ復帰を果たしている。乾貴士も好調をキープしており日本代表に名を連ねていないほうが不思議なくらいだ。

■ハリルホジッチの嬉しい悩み

 この日本人選手の海外での活躍はハリルホジッチにとっては嬉しい悩みだろう。ちょっと前までだったら海外でプレイする日本人選手は少なかった。そのため「海外でプレイしているから」という理由で選出されるケースが多かった。しかし今は海外でプレイする選手が多いため、そこで結果を残している選手でないとお呼びはかからない。

 先月行われたUAE戦、タイ戦で連勝を果たし、ひとまずはワールドカップ進出に大きく近づいた。それでもまだまだ選手選びに慎重にならざるを得ないのは事実だ。誰を選んでも誰を外しても批判は出るものだが、その批判について説明できるものでなければならない。ここまで海外で活躍する選手が増えると、前回本田圭佑を選出した際に言った「本田の代わりがいるのか?」という訳にはいかないのだ。

■本田は代表選出へピンチ

 「新しい戦力が出るのはいいこと」と言う本田の言葉は確かに正しい。が、ここまでくると強がりのように捉えてしまう人は多いだろう。先月の代表選出の際は恐らく黄色信号だったが結局は選出され、途中出場とは言えピッチに立った。しかし今となっては限りなく赤信号に近い黄色信号の位置にいる。出場時間が短いながらも先の2試合では存在感を示すことはできなかったのだ。

 ナショナルチームでアピールができず、クラブチームでは出場すらできていない。そんな本田に対して非情な決断を下す時は刻一刻と近づいている。個人的には彼の武器は日本代表に必要不可欠だと思っているが、この状況でその言葉を発しても説得力がないということは重々承知している。本田には「アピールの場を求めるために移籍する」そういった選択をしてほしい。

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