「EC-CUBE」にAI利用した自動クーポン発行機能、「ZenClerk」と連携

2017年4月7日 12:17

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「EC-CUBE」にAI利用した自動クーポン発行機能、「ZenClerk」と連携

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 Emotion Intelligenceは6日、人工知能で効率的にクーポンを自動発行するサービス「ZenClerk(ゼンクラーク)」シリーズを、ECサイト構築パッケージ「EC-CUBE」と連携させることを発表した。「EC-CUBE」を利用するECサイト事業者は、サイト訪問者のうち購入につながる割合(コンバージョン率)を手軽に高めることができる。

 「ZenClerk」シリーズは、独自の人工知能システムによって、ウェブサイト上のユーザーの動きをリアルタイムで推定し、「クーポンがあれば買う人」を見分けて自動的にクーポンの配布を行う。「クーポンがなくても買う人」にはクーポンを配布せずに済むという設計だ。常に値引きをしているサイトという印象を与えることなく、効率的なクーポン配布が可能になる。クーポンの適切な配布によって、それまでに取りこぼしていた顧客の購入に繋げてコンバージョン率の改善を図るとともに、顧客単価の引き上げも目指す。

 人工知能で自動的に稼働するため、「EC-CUBE」にてプラグインの設定をすれば、運用を継続するのに新たな手間をかける必要はない。ECサイト事業者は、商品の拡充や顧客満足度を高めるための施策に注力できる。

 Emotion Intelligenceは、2011年5月設立。最新の技術で、ウェブ上のユーザーの無意識の行動を解析して次の行動を予測することをテーマに製品開発を行っている。「ZenClerk」シリーズは、このテーマを実現した同社の最初の製品となる。大規模ECサイト向けに人工知能を強化した「ZenClerk」と、中小規模向けの「ZenClerk lite」がある。

 「EC-CUBE」は東証マザーズに上場するロックオンが開発した、ECサイト構築パッケージだ。オープンソースとして2006年9月に公開されている。独立行政法人情報処理推進機構が2009年度に実施した「第3回オープンソースソフトウェア活用ビジネス実態調査」では、国内でNo.1のオープンソースとして認定されており、3万店舗以上のサイトで利用されている。(記事:高橋珠実・記事一覧を見る

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