赤穂化成、手軽に熱中症対策ができる「熱中対策ゼリーぶどう味」発売

2017年3月27日 15:24

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熱中対策ゼリーぶどう味(赤穂化成の発表資料より)

熱中対策ゼリーぶどう味(赤穂化成の発表資料より)[写真拡大]

 赤穂化成は27日、水分だけでなく塩分も手軽に、美味しく補給できる「熱中対策ゼリーぶどう味」を発売した。遊んでいる時などに汗を多くかく子供たちが熱中対策できるように作られたゼリー飲料として、昨年発売して好評だったライチ味に続く第二弾となる。

 「熱中対策ゼリーぶどう味」は、アルミパウチの容器に入っており、容量は150g、価格は150円(税別)。そのままゼリーとして飲むだけでなく、凍らせてシャーベットとしても楽しめる。スポーツやレジャーなどの外出にも携帯しやすい仕様となっており、パッケージには、「少年アシベGO!GO!ゴマちゃん」の人気キャラクター「アシベ」と「ゴマちゃん」を起用。ゼリー飲料のため、熱中対策だけでなく、空腹感も和らげることができる。

 厚生労働省や環境省、農林水産省などが推奨する熱中症予防の塩分濃度は、0.1~0.2%となっており、本製品は、0.17%と適合。原料には、赤穂伝統の製塩技術である差塩(さしじお)製法を生かした、あら塩「赤穂の天塩」が使われている。塩味が入った飲料ではあるが、ぶどうの風味をつけることで、子供が嫌がらず、飲みやすくなっている。

 「熱中症」は、高温環境下で汗を大量にかくことにより、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温を調節する機能が破綻したりする障害だ。総務省の発表によると、2016年5月から9月までの国内の熱中症による救急搬送者数は、累計5万412人。高齢者が最も多く、次いで成人、少年、乳幼児、新生児の順となっている。同期間で、熱中症により搬送された満7歳以上満18歳未満の少年は、6,548人。生後28日以上7歳未満の乳幼児は、482人だった。

 乳幼児は、体温調節機能が十分に発達しておらず、少年は部活動や体育の授業、野外活動などで熱中症になることが多いため、毎年、予防や対策法を国が呼びかけかけている。熱中症対策用の商品も各種販売されているが、水分と塩分のバランスが取れており、子供がおやつやジュース感覚で摂取できる飲料は数少ない。汗に近いイオン比率で塩化物、ナトリウムを補給でき、適切な濃度の塩分を摂れる「熱中対策ゼリー」。携帯しやすく、スポーツやレジャー時はもちろん、仕事中や車や電車での移動中にも飲みやすくなっており、子供だけでなく、大人や高齢者の熱中症対策にも期待できそうだ。(記事:服部小夜子・記事一覧を見る

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