中国:「海軍陸戦隊の兵力拡大」、香港報道を国防部否定せず

2017年3月16日 09:31

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記事提供元:フィスコ


*09:31JST 中国:「海軍陸戦隊の兵力拡大」、香港報道を国防部否定せず
香港紙が「中国は解放軍海軍陸戦隊の兵力を現在の2万人から10万人に拡大する計画」と報じたことについて、中国国防部新聞局は13日、「陸戦隊の規模拡大は中国軍全体の改革に関連するものであり、改革は計画に沿って徐々に進んでいる」と述べ、報道内容を否定しなかった。ただ、一部のアナリストは「増員幅は報じられているほど多くはない」との見方を示している。環球時報が14日付で伝えた。
中国の陸戦隊増員を報じたのは、香港英字紙のサウス・チャイナ・モーニング・ポスト。「中国軍の内部関係者と専門家からの情報」として伝えた。陸戦隊増員の目的は、「海上の生命線と海外での利益を守るため」で、中国軍が陸戦隊の一部をジブチとパキスタン南部のグワダル港に派遣するとの見方も伝えた。
同紙はまた、「中国はジブチに海軍基地を建設している。グワダル港ではまだ軍の施設を建設していないが、将来的に軍艦を寄港させるとみられる」とも報じた。これについて国防部新聞局は、「ジブチの施設はアデン湾とソマリア沖の海賊対策が目的であり、人道支援を行う中国軍の補給拠点になるもの」と説明。グワダル港については、「港の運営は中国とパキスタンの経済協力の一環であり、現地の繁栄・発展を促すもの」とし、直接的なコメントは避けた。

【亜州IR】《ZN》

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