WBCでメキシコのプレーオフ進出を一転してベネズエラに変更する失態

2017年3月14日 09:34

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 13日に最終戦が行われた野球のWBC1次ラウンドD組では、プエルトリコが3戦全勝で1位となり、他の3チームが1勝2敗で並ぶ混戦となった。この場合、当該3チームの対戦における失点率を計算し、上位2チームがプレーオフをすると言う大会規定になっている。これによりメキシコとイタリアのプレーオフ進出が決まったとWBC公式ツイッターも伝えていた。ところが、この規定のイニングの解釈に誤りがあったとしてメキシコに代わりベネズエラのプレーオフ進出へと訂正された。

 この日の1次ラウンド最終戦で、メキシコはベネズエラに11-9で勝利し、イタリア、ベネズエラとともに1勝2敗で並んだ。当初の規定解釈による失点率では、イタリア(19回20失点)、メキシコ(18回19失点)、ベネズエラ(19回21失点)の順とされた。ところが30分以上経ってから、メキシコは17回19失点とするべきことが判明し、その結果ベネズエラが逆転したのだ。

 大混乱の原因は、メキシコのイタリア戦での9回を1イニングとしてカウントしたことにあった。この試合でメキシコは9-5でリードの9回に5失点し9-10の逆転サヨナラ負けをしたが、この9回は1アウトも取れなかった。当初はこのイニングをカウントしていたが、カウントの対象にならないとして計算すると逆転となったのだ。分かりづらかった解釈には、当該国関係者はもちろん、世界中の野球ファンも疑問を呈したと思われる。

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