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「第四新卒」に集まる注目 中高年の雇用進む
管理職などの経験があり、仕事への情熱を持っている中高年が「第四新卒」として注目されている。これまで年齢が上がるほど就職や転職が不利になってきたが、そうした風潮も薄れつつある。[写真拡大]
これまで、年齢が上がれば上がるほど就職や転職が困難だと言われてきたが、その風潮も変わりつつある。今「第四新卒」という言葉が注目されている。
高校や大学などを卒業したばかりの者が「新卒」、就職して3年以内に辞めた者が「第二新卒」、大学院博士後期課程修了者、もしくは大学院博士後期課程在籍者などの25歳以上の就労経験がない(もしくは3年未満)の就職希望者が「第三新卒」と呼ばれてきた。
それに対して「第四新卒」とは、社会人経験があってキャリアアップをしたい中高年のことを指しているという。
この言葉が注目されたきっかけは大手健康食品メーカー森下仁丹?5424?のサイトに掲載された求人広告だ。「オッサンたちへ」というメッセージが入った動画とともに、募集要項が掲載されている。
募集職種は「食品・医薬品の営業、開発、製造および新規事業開発に関するマネジメント業務」。会社を変革させる情熱、経験、能力さえあれば、性別・年齢は不問。ターゲットは管理職経験がある中高年だ。
同社代表取締役の駒村純一氏も、キャリアアップを目指し、52歳で大手商社を退社して同社に転職して社長にまで登りつめた。だからこそ情熱をもった中高年に着目し、優秀な人材を採用したいという思いが強いと言われている。
優秀な第四新卒を狙っているのは同社だけではない。転職者向けの求人広告を見ていると、年齢不問で課長級・部長級の管理職を募集している会社が多くなった印象だ。有効求人倍率が上昇し、人手不足という状況下で、新卒を一から育てて管理職・幹部へと育てるという従来の方法よりも、外部から優秀な人材を入れる方が効率的だという考え方に企業が変わりつつあると考えられる。
新卒や第二新卒と異なり、管理職の経験やマネジメント能力、人格、熱意など、要求されるレベルも高いものとなるが、これまで年齢によって就職や転職をあきらめていた方々にとっては、追い風が吹く状況に変わりつつあるだろう。(編集担当:久保田雄城)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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