9日の中国本土市場概況:上海総合0.7%安と続落、資源・素材株に売り

2017年3月9日 17:00

印刷

記事提供元:フィスコ

*17:00JST 9日の中国本土市場概況:上海総合0.7%安と続落、資源・素材株に売り
9日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比23.92ポイント(0.74%)安の3216.75ポイントと続落した。上海A株指数も下落し、25.09ポイント(0.74%)安の3368.32ポイントで取引を終えている。外貨建てB株相場も値下がり。上海B株指数は1.24ポイント(0.36%)安の345.80ポイント、深センB株指数は15.04ポイント(1.31%)安の1129.78ポイントで終了した。

商品相場の値下がりが重し。昨夜の米市場で原油や金の先物が急落したほか、この日の上海商品取引所でも非鉄金属などが軒並み下げている。投資家のリスク回避スタンスが鮮明化した。資金ひっ迫の懸念も再燃。中国人民銀行(中央銀行)は9日、リバースレポを通じた資金供給を見送ると発表した。供給見送りは約1カ月ぶり。上海銀行間取引金利(SHIBOR)はオーバーバイトなどの短期金利は落ち着いているものの、1カ月以上の比較的に長い期間の金利は高止まりしている(1カ月物は昨年11月の2.7%台から足元では4.1%台に上昇。約1年半ぶりの高水準)。なお、朝方公表された今年2月の中国物価統計は、生産者物価指数(PPI)が上振れる一方、消費者物価指数(CPI)は下振れした。

業種別では、資源・素材株の下げが目立つ。石炭の中国中煤能源(601898/SH)が3.2%、石油の中国石油天然気(601857/SH)が1.6%、非鉄の江西銅業(600362/SH)が2.3%、同じく非鉄の中国アルミ(601600/SH)が2.0%、セメントの安徽海螺セメント(600585/SH)が1.5%、鉄鋼の杭州鋼鉄(600126/SH)が2.7%、ずつ値を下げた。産金株も安い。ゼネコンや建機のインフラ関連株、自動車株、金融株、不動産株、消費関連株、ITハイテク関連株など幅広く売られた。

(亜州IR)《MT》

関連記事