レクサス、「LS500h」を世界初公開、ジュネーブショーで

2017年3月8日 19:09

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LEXUS LS500h(欧州仕様)(トヨタ自動車の発表資料より)

LEXUS LS500h(欧州仕様)(トヨタ自動車の発表資料より) [写真拡大]

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 トヨタ自動車の高級自動車ブランドレクサス(LEXUS)は、スイス・ジュネーブで3月7日~19日に開催の「2017年ジュネーブモーターショー」にて、フラッグシップセダン「LS500h」を世界初公開した。

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 LS500hは、2017年デトロイトモーターショー(北米国際自動車ショー)で発表した「LS500」のハイブリッドモデル。レクサスのフラッグシップモデルである「LS」は今回11年ぶりのフルモデルチェンジとなり、5代目の登場となる。LS500と同様に、セダンとして十分な居住性を確保しながら、斬新なクーペシルエットを両立したスタイリングや数々の先進技術により、レクサスの象徴として大きな変革を果たした。

 デザイン面では、新開発の「GA-Lプラットフォーム」により、低く構えたスタイリングを実現。これまでの4ドアセダンとは一線を画す斬新なクーペシルエットを創りだすため、「6ライトキャビン」デザインを採用し、フロントからリヤまで抜けるシャープな基本立体から、フェンダーがダイナミックに突き出す構成としている。

 エンジンには、V型6気筒3.5Lマルチステージハイブリッドシステムを採用。2つのモーターを使用したレクサスのハイブリッドシステムに、有段ギアの自動変速機構を組み合わせることで、エンジンとモーター両方の出力制御を可能にした。エンジンの高回転化と合わせて、低速域ではエンジン使用領域を高回転側に拡大し、低速から力強い駆動力を生み出しパワフルな走りを実現。低速域から高速域まで、システム効率の高い動作点を選択し、EV走行領域も拡大することで、走行性能と燃費性能を両立させている。

 室内は、折り紙にヒントを得て、匠の手作業でL字形の独特なプリーツ上の折り目をつけたドアトリムや、切子細工をモチーフに、強化ガラスに加工を施すことで、繊細な造形を実現したドアトリムオーナメントなどにより、日本の伝統技術と最新の生産技術が融合した独創的な空間としている。

 前席は、上部を水平基調のインストルメントパネル・ドアトリムで広がり感ある構成とし、下部は厚みのあるソフトなコンソール・アームレストにより、心地よい安心感を創出。上下で異なる空間構成とすることで、広がり感と安心感を両立した空間を実現した。後席は、人を包み込む連続性のある空間を目指し、ドアトリムやシートバックがシームレスにつながる構成に。シートにはタッチパネルでヒーターやリフレッシュ機能を設定できるオットマン付きパワーシートを採用し、クラストップレベルのレッグスペースによる開放感と合わせ、くつろぎの空間を提供する。

 安全装備では、最先端の予防安全パッケージを初搭載。車両への追突、対歩行者、走路逸脱、交差点(出会い頭衝突)の4つの事故形態をカバーするほか、危険な状態に近づく前の「注意喚起」の領域でのドライバーへの情報提供から、衝突回避の領域における自動操舵を利用した「操舵回避」まで、事故の防止を支援する新機能を提供する。

 自動操舵で衝突回避支援するプリクラッシュセーフティは世界で初めての採用となり、進行方向に歩行者が飛び出してきた場合に、車両前方のカメラで衝突の可能性を検知。大型HUD(ヘッドアップディスプレイ)への表示により、従来の警報よりも早いタイミングからドライバーを危険な状態に近づけないよう注意喚起する。また、カメラとミリ波レーダーの情報に基づき自動でブレーキをかけ、ブレーキだけでは回避できないとシステムが判断した場合、車線内の回避スペースを見つけて自動的に操舵制御し、歩行者との衝突回避を支援する。

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