NY株式:ダウは92ドル高、利上げ観測の拡大で金融銘柄に買い

2017年2月15日 06:59

印刷

記事提供元:フィスコ


*06:59JST NY株式:ダウは92ドル高、利上げ観測の拡大で金融銘柄に買い
14日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は92.25ドル高の20504.41、ナスダックは18.62ポイント高の5782.57で取引を終了した。朝方はイエレン議長の議会証言を見極めたいとの思惑から小動きとなった。議会証言では、イエレン議長が利上げを先送りするのは賢明でないとし、インフレ率や労働市場の改善が進めば、更なる利上げが必要になるとの認識を示した。終了後、利上げ観測の拡大を受けて米国債利回りが上昇したことで金融セクターが選好され、上げ幅を拡大した。S&P500、ナスダック総合指数、ダウの主要株価指数が揃って最高値を更新した。セクター別では、自動車・自動車部品や銀行が上昇する一方で公益事業や不動産が下落した。

自動車大手のゼネラル・モーターズ(GM)は欧州部門オペルの売却を巡り、仏同業のPSAグループと協議していることが報じられ、上昇。通信大手のTモバイル(TMUS)は決算内容が好感され、堅調推移。玩具メーカーのマテル(MAT)は中国電子商取引のアリババ・グループ(BABA)との提携が明らかとなり、買われた。医療保険のシグナ(CI)は司法省による同業アンセム(ANTM)による買収の差し止めを受け、正式に買収交渉を解消し、18.5億ドルの違約金支払いを求める訴えを起こし、小幅上昇となった。

携帯端末のアップル(AAPL)は、今年でiPhoneシリーズを発売してから10年の節目を迎えることもあり、年内発売が見込まれる次期iPhoneへの期待から、昨日に続き、終値ベースの株価が最高値を更新した。

Horiko Capital Management LLC《TM》

関連記事