日車輌、資生堂、パワーファスなど/本日の注目個別銘柄

2017年2月10日 16:25

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記事提供元:フィスコ


SUMCO<3436> 1827 -41反落。新日鉄住金<5401>と三菱マテリアル<5711>から、保有している同社株を一部売却した旨の連絡があったと発表している。これにより、新日鉄住金と三菱マテリアルの議決権の所有割合はそれぞれ18.39%から13.42%に低下し、持分法適用関連会社から外す。株式売却による需給悪化や、関係が弱まることへの懸念が先行する格好に。足元では、富士通と富士電機も株式持ち合い縮小で売られていた。

<3197> すかいらーく 1557 +17高寄り後は伸び悩む。16年12月期の営業利益は前期比12.4%増の312.49億円で着地。また、17年12月期の営業利益計画は前期比5%増の328億円で、コンセンサスと同水準となった。新ブランド開発を通じ、17年から19年の3年間で約450店の出店を計画しており、新規出店の加速方針(14年から16年は144店)が評価されている。また、株主優待の拡充発表などもポジティブ視された。

<8086> ニプロ 1354 +135急反発。17年3月期第3四半期決算を発表。営業利益は前年同期比41.9%増の261.48億円で、一部市場予想を大幅に上回って着地。通期計画の営業利益290億円に対して、進捗率が90%となったことから、上振れ期待が高まる格好に(経常利益、純利益は計画を超過)。医薬関連事業が好調だったほか、売上原価や為替差損の減少が効いたようだ。

<4911> 資生堂 2927.5 -224.5大幅続落。16年12月期の営業利益は会社計画を大幅に上回る367.80億円で着地。しかし、17年12月期の営業利益計画は前期比23.7%増の455億円とし、「新3カ年計画」で示した目標値500~600億円のレンジ下限を下回ったことが嫌気された。欧州事業での「Dolce&Gabbana」のマーケティング投資の大幅増加、最重点事業と位置付けるトラベルリテール事業での積極投資拡大などを計画している。

<5301> 東海カーボ 485 +63後場一段高。16年12月期の営業利益は前期比72.3%減の11.31億円で、会社計画の7億円を上振れて着地。また、17年12月期の営業利益計画では同359.5%増の52億円となっており、一転しての大幅増益が好感されている(想定為替レートは1ドル=105円)。また年間配当予想を前期実績から2円増額した8円としたことも支援材料に。

<7102> 日車輌 322 +41急伸。トランプ米大統領は9日午前にホワイトハウスで行われた航空各社のトップとの面談のなかで、「日本や中国には至る所に高速鉄道があるが、米国にはない」と述べたと報じられている。米国でも高速鉄道網を含めた交通インフラの整備を急ぐ考えを示したとされ、同社や川崎重工<7012>、京三製作所<6742>、大同信号<6743>など鉄道インフラ関連株に期待感先行の物色が向かった。

<5950> パワーファス 221 +20大幅続伸。投資有価証券の売却益計上について発表。概算ではあるものの、0.54億円を特別利益として17年12月期に計上するようだ。同社は8日、16年12月期の通期予想の上方修正を発表し、合理化の推進や為替差損の改善などを背景に純利益を1億円の赤字から0.03億円の黒字に引き上げていた。黒字転換を好感し前日は大幅高となっていたが、今期の特別利益計上がサプライズとなっている。

<9024> 西武ホールディ 1953 +122大幅続伸。17年3月期の第3四半期の決算を発表。10-12月期の営業利益は215.03億円、通期計画も上方修正しており、営業利益を541億円から563億円に引き上げている。10-12月期で150億円程度、通期で540億円程度との市場予想を大幅に上回ったことが好感された。加えて、520万株(発行済株式総数に対する割合1.52%)、100億円を上限とする自社株買いの発表も支援材料に。《XH》

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