関連記事
PPIの長期服用でアルツハイマーや腎臓疾患になりやすいという研究
taraiok曰く、 胃潰瘍や胸焼けを予防の薬として知られるプロトンポンプ阻害薬(PPI)を長期間服用し続けると、アルツハイマー病や腎臓疾患を引き起こす可能性があるという(Scientific American、Slashdot)。
PPIは胃酸が出るのを強く抑制する効果があるが、胃酸の減少によりアルツハイマー病の特徴となっているアミロイドβタンパク質(Aβ)を増やすとされる。研究では、定期的にPPIを服用している人とPPIを服用していない人を比べた場合、44%ほど認知症リスクが高かったとしている。ただし、この研究は具体的なデータが不足しているという指摘もある
1990年代から2011年にかけて10,482人を対象に追跡調査を行った結果では、PPI接種者の慢性腎疾患のリスクは20~50%高かったという。培養増殖した細胞で実験したところ、PPIは胃の細胞だけでなく血管を覆う特定の細胞に影響を及ぼすことが分かった。このことがアルツハイマー病または腎臓疾患と関係があるのかもしれないという。一部の医師の間ではPPIを一週間服用させないようにしたり、胃酸抑制は弱いものの知名度の高いH2ブロッカーを代用するなどの対策が取られているようだ。
スラドのコメントを読む | 医療
関連ストーリー:
カフェインに加齢で発生する炎症を防ぐ効果が確認される 2017年01月21日
ビールに含まれるホップ由来の苦み成分にはアルツハイマー病の予防効果がある? 2016年11月30日
高齢の猫の脳でアルツハイマー病と同じような神経細胞の脱落が確認される 2015年12月16日
ヒト成長ホルモン製剤によるヤコブ病発症者からアルツハイマーの原因となる物質が確認される 2015年09月14日
脳の働きを妨げる新たなたんぱく質が発見される 2015年06月08日
※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク
関連キーワード
スポンサードリンク
- 紫外線シーズン突入! 今人気急上昇中の、日本初のUVコスメとは? 4/23 09:05
- 今年の花粉は、例年よりも多く飛ぶ! 家の中でもできる花粉対策のトレンドは? 3/ 3 18:54
- 見た目はスリムでも、実は内臓脂肪型肥満? 習慣化できる方法とは 2/11 17:22
- 2024年の花粉は多い? 少ない? スギ花粉は約1週間早いピークの見込み 2/ 4 16:38
- アルツハイマー症の特効薬「レカネマブ」がついに保険適用 その注意点は? 12/28 16:13