NGN網のオープン化に対する意見、NTTへの不満が集まる

2017年2月8日 22:38

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward曰く、  PSTN(固定電話網)の廃止に向けてNGNのオープン化に力を入れている総務省は、NGNの新たな接続ルールを作るため、昨年12月より意見募集を行い、今月3日、提出された意見をインターネット上で公開した (総務省の報道資料)。

 提出された意見は、個人3件、企業15件の計18件。提出した企業には、NTT東西、KDDI、Softbank、一部ISP及びその業界団体を含む。一方、データ伝送や映像伝送にも関わるNGNの接続ルールについて、コンテンツ企業は意見を提出しなかったようだ。

 意見の内容(PDF)を見る限り、NGNオープン化に対するISPとNTTの意識の差はかなり大きいようだ。それだけでなく、現在起きている網終端装置での輻輳に対するNTTの対応への不満があちこちから出ている。

 現在、総務省は再意見の募集を行っているため、何か意見がある方は急いだ方が良いだろう。

 提出された意見では、網終端装置で発生する輻輳回避のために網終端装置の増設をNTTに依頼しても、「契約数(セッション数)の増加が見込めない限り網終端装置を増設できない」として増設ができないケースがあったり、工事完了まで時間がかかる点、IPoE接続用のGWルータが東京と大阪にしかなく、さらに両方のGWルータに接続しなければならない、といったルールに対する不満などが挙げられている。

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