【話題株】日東製網が6日続落模様、「こうのとり」宇宙ごみ除去実験に失敗と伝わる

2017年2月6日 13:21

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■「導電性網状テザー」でJAXAと開発実験を進めているが・・・

 日東製網<3524>(東1)は6日の前場、1925円(9円安)となり、小幅だが1月30日から6日続落模様となった。4月決算会社のため直近は四半期ごとの業績発表がなく、手控え要因としては、NHKニュースが「『こうのとり』6号機、宇宙ごみの除去実験が中断」(1月31日午後)、「『こうのとり』宇宙ごみ除去実験失敗、燃え尽きる」(2月6日午前)などと伝えたことが影響したとの見方が出ている。

 というのは、同社は、JAXA(宇宙航空研究開発機構)と「宇宙ごみ」を取り除くための実験に取り組んでいて、「導電性網状テザー」と呼ばれる、電気を通すひも状の網の開発と実験を行っている。金属製のワイヤーを700メートル伸ばしたうえで電流を流すというもので、地球の磁場と影響しあうことで進行方向とは逆方向のブレーキをかけるような力を得ることを目指し、ワイヤーを宇宙ごみに取り付けることで、大気圏に落下させ燃やすという世界初の技術開発を行うという。

 NHKニュースを抜粋すると、日本の宇宙輸送船「こうのとり」6号機は、昨年12月に打ち上げられ、国際宇宙ステーションに物資を届けたあと、日本時間の今月28日に国際宇宙ステーションを離れ、深刻化する「宇宙ごみ」を取り除くために開発中の新しい技術の実験に臨んできた。だが、最も重要な宇宙空間への金属製のワイヤーの打ち出しができず、実験が中断。実験の期限を迎え、「こうのとり」は、すべての予定を終えて、日本時間の6日未明、大気圏に突入し燃え尽きたという。

 次の実験の予定や計画については、今のところJAXAのホームページを見ても触れていないが、市場関係者の間では、次の実験に関するニュースが出てくれば、日東製網の株価も再び材料性を帯びてくると期待しながらニュースのコピーをながめる様子がある。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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