17日の中国本土市場概況:上海総合0.2%高と6日ぶり反発、消費関連しっかり

2017年1月17日 16:59

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記事提供元:フィスコ

*16:59JST 17日の中国本土市場概況:上海総合0.2%高と6日ぶり反発、消費関連しっかり
17日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比5.35ポイント(0.17%)高の3108.77ポイントと6日ぶりに反発した。上海A株指数も上昇し、5.56ポイント(0.17%)高の3255.33ポイントで取引を終えている。外貨建てB株相場も値上がり。上海B株指数は1.72ポイント(0.52%)高の332.15ポイント、深センB株指数は6.67ポイント(0.61%)高の1095.47ポイントで終了した。ベンチャー企業株で構成される深セン創業板指数は2.02%高と9日ぶりに反発している。

中国の景気期待が支え。国際通貨基金(IMF)は16日、中国の2017年国内総生産(GDP)成長率見通しを従来予想より0.3ポイント高い6.5%に引き上げた。16年見通しに関しても、従来の6.5%から6.7%に上方修正している。また、習近平国家主席はこのほど、16年GDP成長率が6.7%になるとの見通しを示した。16年GDP成長率は、今週20日に公表される予定だ。

ただ、安く推移する場面も目立っている。市中金利の上昇に歯止めがかからないなか、今月後半から始まる春節の大型連休を前にして資金ひっ迫が警戒された。

業種別では、消費関連株がしっかり。来週末からの春節連休を控え、需要拡大の期待が高まった。白酒(中国の蒸留酒)メーカー大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)は2.2%高の349.13人民元に上昇し、上場来高値(ザラ場ベースで359.78人民元、終値ベースで351.91人民元)に接近して引けている。ITハイテク関連株やバイオ医薬関連株、軍需関連株なども高い。建機株や建材株、エネルギー関連株の一角も物色された。

(亜州IR)《MT》

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