概況からBRICsを知ろう~上海総合指数は値下がり、金利高を嫌気

2017年1月17日 10:56

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記事提供元:フィスコ


*10:56JST 概況からBRICsを知ろう~上海総合指数は値下がり、金利高を嫌気
【ブラジル】ボベスパ指数 63831.18 +0.28%
16日のブラジル株式市場は反発。主要指標のボベスパ指数は前日比179.76ポイント高(+0.28%)の63831.18で取引を終えた。63555.67まで下げた後、一時64013.78まで上昇した。
先週13日の取引では利益確定売りが優勢となったが、この日は押し目買いが散見された。金利低下の影響で内需関連銘柄の買いは継続しているもよう。

【ロシア】MICEX指数 2189.07 -0.28%
16日のロシア株式市場は4日続落。主要指標のMICEX指数は前日比6.12ポイント安(-0.28%)の2189.07で取引を終了した。安値は2180.78、高値は2202.39。

為替市場では、「ハード・ブレグジット」への警戒感からポンドが急落。相対的に通貨ルーブルが上昇したことからさえない展開となった。17日のメイ英首相の演説に関心が向かっており、積極的な買いは手控え。チャート上では、25日移動平均線(2216.4ポイント水準)が上値抵抗ラインとして意識されている。

【インド】SENSEX指数 27288.17 +0.18%

16日のインドSENSEX指数はやや強含み。前日比0.18%高(+50.11ポイント)の27288.17、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同12.45ポイント高(+0.15%)の8412.80で取引を終えた。

政府がインフラ整備を加速させる方針を示したことが関連銘柄の物色手がかりとなったようだ。政府は、2018年度(19年3月まで1年間)の住宅整備計画を従来計画から30%拡大する方針を示した。高額紙幣の廃止に伴う流動性不足が短期的に経済を打撃していることを緩和させるためだと説明した。

【中国本土】上海総合指数 3103.43 -0.30%

週明け16日の上海総合指数は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比9.34ポイント安(-0.30%)の3103.43ポイントと5日続落した(一時は2.20%安の3044.29ポイントまで下げ、約3カ月ぶりの安値水準に低迷)。

金利高を嫌気。上海銀行間取引金利(SHIBOR)の1カ月物は、今年に入り上げ足を速め、16日は3.68%台まで上昇し(昨年末は3.30%台)、約1年8カ月ぶりの高い水準を連日で切り上げている。昨年12月の中国経済指標(鉱工業生産や小売売上高、固定資産投資、2016年GDP成長率)が今週20日、まとめて公表されることなども気がかり材料として意識された。《NH》

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