東大・早野教授、「福島に生まれたことを後悔する必要はどこにもない」

2017年1月12日 19:05

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記事提供元:スラド

masakun 曰く、 原子物理学者で東大を今年定年退職される早野龍五氏による、原発の廃炉を担う若い世代に宛てた聞き書き「科学者がいま、福島の若い世代に伝えたいこと「福島に生まれたことを後悔する必要はどこにもない」」が話題となっています(前編後編)。

 記事の冒頭、福島県屈指の進学校での聞き取り調査を紹介し「自分の子供を産めるか不安か」と尋ねたところ10%くらいの挙手があったそうで。もし生徒から同じ質問を投げかけられた場合、福島県に住んでいる人々の地域より自然放射線量の高い地域はいくらでもあることや、広島・長崎の「被爆者」を対象とした疫学調査から、氏は「問題なく産める」と即答するとしています。さらに氏が5年間に集めたデータや調査をもとに、内部被ばくの実態について紹介し、「出荷制限がかかるような食品を食べたからといって、実は心配されるような線量には達していない」「(南相馬市の追跡調査でも)目立って内部被曝が増えている人はほぼいなかった」。そしてこれまでのデータの積み重ねから、福島県で増えたようにみえる甲状腺がんの増加という結果は「過剰診療」と判断(過去のストーリー1過去のストーリー2)。そのため福島県産の食材を避けるべき科学的理由はなく、むしろ「1ベクレル未満の食事が食べたいなら、福島市で給食を食べるのが一番いい」と。さらに震災から6年が経過しようとしている今、学校給食の丸ごと検査も止めるかどうか検討するべき時期に入ったのではないかとも。

 とはいえ被ばくの影響はなくとも、また自分は何とも思ってなくても、将来就職や結婚をするときに「福島の人は……」みたいな調子で露骨に嫌がられることがあるかもしれない。その時のためにも、泣き寝入りではなく、若い世代は自分の言葉で自分の状況を説明できる必要があると論じています。

 いろいろ考えさせられる文章ですが、放射能アレルギーの皆さんはどのように反論されるでしょうかね。

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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

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