鉄鋼関連銘柄が軒並みストップ高、その背景は? サンワード貿易の松永氏(三井智映子)

2017年1月12日 09:14

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記事提供元:フィスコ


*09:14JST 鉄鋼関連銘柄が軒並みストップ高、その背景は? サンワード貿易の松永氏(三井智映子)
鉄鋼関連銘柄が軒並みストップ高、その背景は? サンワード貿易の松永氏(三井智映子)

フィスコリサーチレポーター三井智映子の「気になるレポート」です。

10日、中国の資源銘柄で鉄鋼関連銘柄がストップ高となりましたね!
松永さんはこの値動きについて、『鉄鋼関連銘柄が軒並みストップ高となり、石炭関連銘柄がストップ高寸前にまで上昇しており、鉄鋼関連銘柄と石炭関連銘柄の高騰に上海ゴムや上海非鉄金属銘柄が追随する値動きとなりました』と伝えています。

その背景について松永さんは、『中国国家発展改革委員会(NDRC)は本日10日、今年の鉄鋼・石炭セクターに対する生産能力の削減圧力が増大するとの見通しを明らかとしました。それに本日の中国の鉄鋼関連銘柄や石炭関連銘柄が大きく反応したようです』と分析されています。

また石炭関連銘柄については、『中国当局は、昨年初めから石炭と鉄鋼の生産削減を推し進めておりました。しかし、冬のエネルギー需要の最盛期を前にして石炭価格が高騰したことを受けて、中国政府は、石炭の増産を許可しました。それを受けて石炭関連銘柄は、昨年12月上旬から下落基調に転じました』とのことです。

今後については、『これから冷え込みも厳しくなることから、当面は、石炭の生産削減は行われないものと思われます。しかし、3月ごろになれば、中国当局による石炭の生産削減政が実施される可能性もあります』との見解となっていますので、引き続き注視していきましょう。

上記の詳細コメントは、ブログ「松永総研~北浜の虎と呼ばれた男~」の1月10日付「天然ゴム市場パート5」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコリサーチレポーター 三井智映子《SK》

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