トランプ会見通過で一先ずアク抜けも/東京株オープニングコメント

2017年1月12日 08:55

印刷

記事提供元:フィスコ


*08:55JST トランプ会見通過で一先ずアク抜けも
 12日の日本株市場はこう着の強い相場展開が続きそうである。注目されたトランプ次期米大統領による記者会見では、「日本などとの貿易で米国は多額の損失を被っている」などと述べ、米利益最優先を強調。また、薬価高騰を理由に製薬業界に適切な入札方式を導入する意向を発表したほか、防衛予算のコスト削減に言及した。円相場は1ドル115円台前半で推移するなか、やや売り優勢の展開になりそうだ。

 もっとも想定されていた面もあり、一先ず会見が通過したことによるアク抜けも意識されやすい。また、イエレンFRB議長が教育関係者向けタウンホールを開催する。米連邦準備制度に関しての講演だが、質疑応答で経済や見通し、金利動向に関する思惑につながろう。JPモルガンなど金融機関の決算などに予定されており、これらを見極めたいとする流れもあり、下を売り込む展開にもならないだろう。

 日経平均は一目均衡表では転換線が支持線として意識される一方で、5日線に上値を抑えられる格好での狭いレンジ取引になりそうだ。価格帯別出来高では日足ベースでは商いが積み上がっている19250-19450円辺りでのこう着。週足形状では19400-19600円処の積み上がりが上値抵抗として意識されてきている。《AK》

関連記事